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“爆買い”頼れず国内消費も不調 “百貨店”はもう限界なのか?

日刊工業新聞電子版 10/11(火) 11:50配信

業績悪化が深刻に

 百貨店の業績が、国内消費や訪日外国人の免税売上高の不調を反映し、悪化している。高島屋は17年2月期の連結業績予想を下方修正した。売上高に当たる営業収益は直近予想比2・9%減の9250億円、経常利益は同5・3%減の360億円、当期利益は同16・7%減の200億円に修正。増収増益の見込みから前期比で減収、営業利益を除き各利益段階は減益の見通し。

 高島屋の16年3―8月期連結決算は、前年同期比1・4%減の4433億円、営業利益は同0・3%減の137億円、経常利益は同7・1%減の150億円、当期利益は同23・2%減の84億円と減収、各利益段階で減益だった。会見した木本茂社長は「下期も(前年同期比で)マイナスになると見ている。(1月に始めた)NTTドコモとの協業など、業績を上げるための施策を取る」と述べた。

 3―8月期の免税売上高は同6%増の152億円と伸び悩み、通期計画を同17%増の350億円から同5・3%増の314億円に下方修正した。

■都心店、地方・郊外の業績補えず
 高島屋はエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングと資本業務提携している。H2Oリテイリングがセブン&アイ・ホールディングス(HD)との資本業務提携で基本合意した影響について、木本社長は「枠組みに変わりはない」とした。

 百貨店業界では松屋やそごう・西武、J・フロントリテイリングが相次いで通期予想を下方修正し、閉店も続いている。高島屋の店舗売上高も立川店(東京都立川市)が同8・5%減、堺店(堺市堺区)が同6・1%減、子会社の米子高島屋(鳥取県米子市)が同8・3%減と、地方・郊外店を中心に苦戦している。為替の円高や株安で高額品の売り上げが落ち、都心店が地方・郊外店の業績を補うことも難しい状況だ。

最終更新:10/11(火) 11:50

日刊工業新聞電子版

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