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広島・福山の商店街にワインの醸造所 仏料理店経営の古川さん開業

山陽新聞デジタル 10/11(火) 22:10配信

 広島県福山市霞町の商店街の一角に、ワインの醸造所がオープンした。市内でフランス料理店を経営する古川和秋さん(32)=同市=が「たくさんの人に訪れてほしい」と中心市街地に開業。8月から福山産ブドウを使って仕込みを行っており、古川さんは「全国から福山ワインのファンが訪れる醸造所にしたい」と意気込んでいる。

 名前は「福山わいん工房」。空き店舗(2階建て延べ約260平方メートル)を賃借し改装。1階は果汁を搾るプレス機、発酵や熟成に使うタンクといった設備を整えた。2階に自社製品を中心に国産ワインを扱うバーを併設し、来年1月のオープンを目指している。

 古川さんは昨年6月に醸造所の運営会社を設立し、今年7月に製造免許を取得した。福山で栽培が盛んなマスカットベリーAを中心に、シャルドネ、ピノ・ノアールなど約10トンを購入。今季は7500リットル(750ミリリットル換算1万本)の生産を計画し、11月には新酒が出来上がる。

 自社の畑は同市大門町野々浜にある。ブドウ約150本を栽培しており、今年は20キロほど収穫できた。古川さんは「自社栽培のブドウの比率を半分まで高めていきたい」と規模を拡大していく計画だ。

 中心市街地にある醸造所は全国的にも珍しいという。古川さんは「人が集まり、商店街にも活気が生まれる」と期待する。工場見学の受け入れや、自社の畑で植樹イベントの開催などを考えており、「消費者にワインを身近に感じてもらうためにも、個性的な醸造所を目指したい」と話している。

最終更新:10/11(火) 22:10

山陽新聞デジタル