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大山、富士山、高尾山が交流 3霊山で観光振興も

カナロコ by 神奈川新聞 10/11(火) 18:02配信

 江戸時代から霊山を信仰する講の町民や修験者の往来があった縁で、伊勢原市の大山阿夫利神社が、北口本宮冨士浅間神社(山梨県)、高尾山薬王院(東京都)と交流を深めている。3社寺は2012年からは毎年、合同で東日本大震災の復興祈願祭を実施。将来的には「3霊山巡り」といった観光振興にもつなげたいと意気込んでいる。

 大山にはかつて、江戸から大山道を通るなどして、年間20万人が訪れたという。高尾山には大山道が通り、富士山を信仰する富士講は高尾山を経て富士山を登り、帰りに大山に立ち寄るなど、昔から旅人や修験者の往来が盛んだった。

 06年に高尾山に浅間神社の末社が勧請されてから450年になるのを記念し、薬王院の僧侶らが高尾山から富士山まで踏破。「高尾山には富士山、大山の両山にお参りするという言い伝えがある。富士山だけでは片参りになる」と08年は大山も訪れ、3社寺の交流が芽生えた。

 その後、11年3月に東日本大震災が発生。「国家の一大事にともに祈ろう」と高尾山の呼び掛けで3社寺合同の復興祈願祭が始まり、毎年、会場を持ち回りで開催している。今年は9月14日に大山で開催。3社寺の約70人が祈りをささげた。

 一方で、富士山は13年に世界遺産に登録。高尾山は富士山とともにフランスを代表するガイドブック「ミシュラン」で三つ星を、大山も眺望が二つ星を獲得し、今年は日本遺産に選ばれた。それぞれ国際観光地として、国内外から注目を集めている。

 大山阿夫利神社の目黒仁宮司(63)は「3社寺の所在自治体や旅行会社を巻き込み、3霊山巡りのような観光商品を開発できたら」と“両詣り”以上の相乗効果を口にする。

最終更新:10/11(火) 18:02

カナロコ by 神奈川新聞