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【完全レポ】SEKAI NO OWARI、“ 夜空ノムコウ”カバーも飛び出した支援公演「ブレーメン」を観た!

RO69(アールオーロック) 10/11(火) 15:05配信

SEKAI NO OWARIが、動物殺処分ゼロ支援プロジェクト「ブレーメン」支援公演を10月8日~9日に東京国際フォーラム・ホールAで開催した。RO69では、8日の模様をロングレポートでお届けする。

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●セットリスト
1. 死の魔法
2. ANTI-HERO
3. スターライトパレード
4. PLAY
5. となりのトトロ
6. 虹色の戦争
7. Home
8. 世界平和
9. 夜空ノムコウ
10. 炎の戦士
11. 青い太陽
12. RPG
13. Hey Ho
EN. インスタントラジオ

「今日は『ブレーメン』のライブで。でもね、難しいことは言いません。今日は、みんなが楽しんで帰ってくれれば、それでいいと思ってます」。アンコール時にFukase(Vo)はそう告げていた。その言葉からも伺えるように、徹頭徹尾、愛と思いやりの音楽に満たされるライブであった。動物殺処分ゼロプロジェクト「ブレーメン」の支援公演としてスケジュールされた、東京国際フォーラムの2日間。その初日の模様をレポートしたい。

SEKAI NO OWARIのライブとしては珍しいほど、装飾やギミックが見当たらないシックな会場。開演前には、シンプルなアコースティックセットのステージとなることがアナウンスされる。ただ、始まってすぐに気づかされたのは、確かに大規模な演出などは見当たらないけれど、音楽的にはどこまでも濃密で美しい、そこからセカオワの深い愛と思いやりが感じられるパフォーマンスであった。セカオワの表現スペクタクルがどかんと眼前に出現するのではなく、メンバーの思いと緊密な息遣いの中に吸い込まれる感覚、と言えばいいだろうか。

Nakajin(G)、Saori(P)、DJ LOVE(DJ)、そしてFukaseが姿を見せると、それぞれ椅子(LOVEはカホン)に腰掛け、アカペラの歌い出しからゆったりとしたテンポで“死の魔法”が紡がれる。ギターリフとパーカッションのコンビネーションで切り出されるアコースティックな“ANTI-HERO”がまたとんでもなくかっこ良くて、バックバンドのバク(のお面を被った)サポートのベーシスト、ドラマーも加わった6人編成のパフォーマンスだ。そして“スターライトパレード”の華やかで温かみに満ちたサウンドが、オーディエンスの歌声と手拍子を誘う。どこか緊張感の立ち込めていた会場のムードは、ここで見事に解きほぐされるのだった。

かしこまった調子で挨拶し、ライブの趣旨を伝えるLOVEには、SaoriやNakajinから「いつもと喋り方が違う(笑)」とツッコミが入るが、八面六臂の活躍で各種パーカッション類を操るLOVEからも、6日間に向けた意気込みがひしひしと感じられていた。Saoriが初めてのリードボーカルを担う“PLAY”でオーディエンスの嬌声を誘い、はたまたFukaseが「カバーやります」と場内をどよめかせつつ放たれるのは、“となりのトトロ”。弾き語りから豊穣なバンドアレンジに移行するさまも心憎い。イントロでハーモニカが吹き鳴らされるライブ初披露の“Home”は、ほっこりとしたアコースティックサウンドが映えて素晴らしかった。

「言ったら、みんな新曲みたいなもんですからね」(Nakajin)「アレンジし直して。ホント、大変だったんですよ?」(Saori)と口々に語られた後、個人的にハイライトと思えたのは、ラテンパーカッションが絡む情熱的な響きの“世界平和”からSMAP“夜空ノムコウ”カバーという流れ。“真夏の果実”と共にカバー候補に挙がっていたそうだが、多くのスタッフの後押しもあって“夜空ノムコウ”に決まったそうだ。“世界平和”を鮮やかなスパニッシュギターで締めくくったNakajinが、“夜空ノムコウ”の名イントロを紡ぎ出すという繋ぎ方まで、見事というより他になかった。

そして“炎の戦士”から、雄大でグルーヴィーな“青い太陽”へ。ピアノとギターのめくるめく交錯に、圧倒される。4人がステージ前方に出てきてスタンドマイクで横一線になったかと思えば、“RPG”はドゥーワップ/ゴスペル風のコーラスアレンジで届けられ(2コーラス目からはバンドサウンドに移行)、オーディエンスの度肝を抜きつつ歓喜の色に染め上げてみせた。凄い。

「ブレーメン」というプロジェクトはセカオワの新たなモチベーションとなり、純粋に音楽の力で、人々の心を動かすことから始める活動となった。そのために、4人は途方もない量のアイデアと努力を注ぎ込んで見せたけれど、楽しさの手応えもあったということが、それぞれの新しい楽曲アレンジやカバーを語る口ぶりからも伝わって来る。

本編を締めくくったのは、「ブレーメン」支援シングルとなった“Hey Ho”だ。客席からも景気の良い掛け声が放たれ、Nakajinはバンジョーなどの弦楽器を幾つもスイッチして奏でてみせる。さらに、アンコール時の“インスタントラジオ”は、“ANTI-HERO”のリフを絡めるなど仰天の人力マッシュアップである。音楽集団としてのセカオワの底知れなさに触れる、感動的な一夜であった。(小池宏和)

RO69(アールオーロック)

最終更新:10/11(火) 15:05

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