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ボーイング20年予測、北東アジアの新造機需要1440機 LCCが牽引

Aviation Wire 10/12(水) 9:12配信

 ボーイングは10月11日、日本と韓国、台湾からなる北東アジア地域での民間航空機の新造機需要は、2035年までの20年間に機数ベースで1440機(前年予測から10機減)、金額ベースでは3200億ドル(約32兆円、前年比100億ドル増)になると都内で発表した。

 新造機需要のうち、65%は既存機の置き換え、35%は新規導入と予測。北東アジアで運航される民間機は、現在の1050機が2035年には1560機に増えるとみている。

 来日したボーイング民間航空機部門マーケティング担当バイス・プレジデントのランディ・ティンゼス氏は、北東アジア市場の特徴について「LCCの急成長が特徴。一方、大手航空会社はこれまで747のような大型機を使っていたが、777や787のような機材へ小型化している」と指摘。世界的に好調な737をはじめとする単通路(ナローボディー)機だけではなく、777や787など双通路(ワイドボディー)機の需要が見込まれると述べた。

 新造機のうち、600機(42%)が単通路機、340機(24%)が787など小型双通路機、390機(27%)が777などの中型双通路機と予測。747やエアバスA380のような大型双通路機は40機(3%)、三菱航空機のMRJなどのリージョナル機が70機(5%)とした。

 「かつて成田空港から運航されていた機材は、747のような大型機だったが、現在成田から大型機が就航しているのは8都市のみだ」とランディ氏は指摘。日本を発着する国際線機材が、747よりも経済性の高い777や787へ小型化していると説明した。

 北東アジア市場は「双通路機にとって重要な市場。人口が集約しているという地域の特性がある」とランディ氏は語った。また、LCCの平均成長率は年20%以上で、大手などほかの航空会社の成長率をはるかに上回り、日本の国内線市場もLCCが成長を牽引していると述べた。

 ボーイングでは、20年間の新造機の市場規模を、機数ベースでは旅客機と貨物機を合わせて3万9620機、金額ベースでは5兆9000億ドルと予測している。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:10/12(水) 9:12

Aviation Wire