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【新日本】オカダ“旗頭”の自覚 WWEを超える団体に!

東スポWeb 10/12(水) 6:00配信

 新日本プロレス10日の両国国技館大会で、IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(28)が丸藤正道(37=ノア)の挑戦を退けて初防衛に成功。来年1月4日東京ドーム大会でG1クライマックス覇者ケニー・オメガ(32)との頂上決戦が決定した。激動の2016年を経て大きな“変化”を遂げたレインメーカーが、2年連続で年間最大興行の主役を務める。

 序盤から方舟の天才の猛攻にさらされたオカダは、不知火を浴びるなど何度も窮地に立たされた。それでも25分過ぎ、虎王をかわすとツームストーンパイルドライバーで反撃開始。何と故三沢光晴さんの得意技だったエメラルドフロウジョンまで繰り出すと、最後は渾身のレインメーカーで3カウントを奪った。

 2年連続で王者として1・4ドーム決戦に向かうオカダだが、これまでとは違う重みを感じている。今年は1月に中邑真輔(36)、AJスタイルズ(39)ら主力選手が米WWEに大量移籍。危機を迎えた団体を支え続けたことで、オカダはエースとしての責任感をより強めていた。

 オカダ自身、かつてはWWEに興味を抱いた時期も確かにあった。だが現在は新日プロが世界一の団体になるため、超えなければいけないライバルとして見ている。

 今夏、オカダはオフの合間を縫ってWWE真夏の祭典「サマースラム」(8月21日、ニューヨーク州ブルックリン)を現地観戦した。かつての仲間の仲介もありバックステージまで通されるとWWE関係者は「オカダはウチに興味があるのか?」と色めき立ったが、オカダにとってはあくまで「目標」を再確認することが目的だった。「(新日本から)行った人たちの活躍を見たかったんです。やっぱ、これを超えるようなものにしたいなとは思いましたね」と刺激を受けたという。

 オカダは観戦の際、新日プロが業務提携する芸能プロダクション「アミューズ」の幹部と一緒だった。「実際ナマで見ないと分からないじゃないですか。日本には『上』がないけど、世界を見るとこういうのもありますよ、と分かってもらいたかった」。新日プロ内のみならず、全ての関係者と高い目標を共有したいという気持ちからだった。

 親会社のブシロードにも「会場に子供が多いので、子供向けのグッズを増やせないか」と提案するなど、今年に入ってからオカダはリングの内外で団体のためにできることを模索するようになった。1月のドームで棚橋弘至(39)を撃破した後、中邑らが抜けたことで、明らかに言動が大きく変化した。

「これからの新日本プロレスといったら、僕がやっていかないといけないですから。(WWEを)超えられるように作って、次の世代に渡せたらいいなと。波瀾万丈でしたけど、最終的にはいい一年でしたよ」。棚橋にも中邑にも頼らず務める東京ドームのメーンイベント。激動の一年で強さ以外の「自覚」も身につけて成長したレインメーカーは、団体の新時代を象徴する大舞台でもカネの雨を降らせる。

最終更新:10/12(水) 7:07

東スポWeb