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「マストチェック」な中国人FinTech起業家3名

ZUU online 10/12(水) 11:40配信

中国ベンチャーの勢いがすさまじい。低コストで携帯電話機を提供するメーカーを立ち上げたり、ドローンの組み立て販売を行う事業を急激に拡大したりするなど、目を見張る動きを見せている。

FinTechにおいてもそれは同じだ。オーストラリアのベンチャーキャピタルH2 VenturesとオランダのコンサルティングファームKPMGが、世界のFinTech関連のベンチャー企業をランキング化した「Fintech 100」においても、中国系企業が存在感を示しており、決して無視できない。

具体的には、中国の保険会社「Zhong An」がトップにランクインしており、世界的な関心の高さが窺える。そこで今回は、中国のFintech分野を牽引する注目の中国人起業家3名について解説したい。

■ルーシー・ペン、Ant Financial CEO

ルーシー・ペン氏はAnt FinancialでCEOを務めている。同社はAlibabaのFinTech企業で、Alipayと呼ばれる決済プラットフォームやSesame Creditという信用格付けシステムを運営しており、最近ではメディアに取り上げられることも増えてきた。

ルーシー・ペン氏は、もともと大学で経済学とファイナンスを教える教授だった。1999年に大学を辞め、ビジネス界での活動を開始。同年にジャック・マー氏が設立したAlibabaに夫と一緒に入社し、起業家としてのキャリアをスタートさせることになった。

なおAlibabaは最初の社員がジャック・マー氏の妻で、経営陣14人のうち5人を女性が占めるなど、創成期から女性が重要なポジションで活躍する文化が整っている。その企業文化が、ルーシー・ペン氏を中国有数の起業家にした部分もあるかもしれない。

ちなみに、ルーシー・ペン氏は人事部門のヘッドを務めた後、2010年1月からAlipayのCEOとなり、2014年に設立されたAnt FinancialのCEOをAlibabaの人事部門責任者を兼任しながら務めている。

■ウェイ・ホープマン、Arbor Ventures マネージングディレクター

ウェイ・ホープマン氏が勤めるArbor Venturesは香港、上海、東京の3拠点でアジアのFinTech企業に投資を行うベンチャーキャピタルだ。日本の投資先企業としては、メールアドレスと携帯番号を使い、クレジットカードを使わないeコマースの決済を実現するPaidyなどがある。

同氏は現在、東アジアを拠点に活動しているが、経歴のバックグラウンドは米国西海岸にある。米カリフォルニア州ポモナ・カレッジで学士号、スタンフォード大学でMBAを取得。卒業後はGoldman Sachsのシリコンバレー担当の投資銀行家になり、米投資銀行Jefferiesの中国オフィス立ち上げに携わった実績を持つ。

その後、Citi Groupのベンチャー投資部門のアジア部門トップを務めた後、Arbor Venturesのマネージングディレクターに就任した。

■ハイ・イン、Zhong An Online P&C Insurance CEO

ハイ・イン氏自身はそれほど知られておらず、公になっている情報も少ないが、Zhong Anそのものは比較的知られている。すでに言及した通り、KPMGのFinTech企業ランキング「FinTech 100」などで注目を集めているのだ。

同氏がCEOを務めるZhong An Insuranceは2013年に立ち上がった中国初のオンライン保険販売会社で、Alibaba、Tencent、Ping An Insuranceのジョイントベンチャーだ。Alibaba創業者のジャック・マー氏と、Tencent設立者のポニー・マー氏が共同創業者に名を連ねており、大物起業家との関係も深いようだ。

またZhong An Insuranceについては、ルーシー・ペン氏がCEOを務めるAnt Financialが筆頭株主となっており、約16%の株式を保有。Ping An InsuranceとTencentが12%の株式を持っており、Alibabaとの強い繋がりを持っている企業となっている。(提供:Innovation Hub)

最終更新:10/12(水) 11:40

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