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さまざまなCADのネイティブデータが編集可能、他社CADライセンス購入不要な「SOLIDWORKS 2017」

MONOist 10/12(水) 10:55配信

 ソリッドワークス・ジャパンは2016月9月29日、3D CAD新製品「SOLIDWORKS 2017」の発表会を開催し、同製品の要注目機能について紹介した。今回は新製品の基板設計CAD「SOLIDWORKS PCB」と、新機能「3D Interconnect」と、2D製図機能の細やかな改善、シミュレーションの機能強化などについて説明した。

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●目玉の新機能「3D Interconnect」

 SOLIDWORKS 2017の新機能である3D Interconnectは他社の3D CADで作成されたデータをインポートすることなくネイティブな状態(他社CADのオリジナルフォーマット)でSOLIDWORKS内に展開し、設計作業ができる機能だ。

 データの作成元で形状修正されると、SOLIDWORKS内の部品やアセンブリの情報は更新ボタンをクリックすることで自動更新される。穴位置などアセンブリに関連する情報も自動で追従する。

 従来のようにインポートデータで作業する場合、元データが修正された場合は再インポートした上での再合致・再編集となり、設計変更の際に手間が掛かっていた。「他社のCADから乗り換えてきた理由として『取引先が使っているから』という理由が多い。同じ道具で作業できないのは非常にストレス」(同社 マーケティング部 ポートフォリオ イントロダクション スペシャリスト 吉田聡氏)。

 ユーザーが任意で解除しない限り、SOLIDWORKS内のデータと他社CADデータはリンクし続ける。

 現在、同機能が対応するフォーマットは下記の通り。なお、同機能はSOLIDWORKSのライセンスのみで利用でき、使用するフォーマットのソフトウェアライセンスは購入する必要がない。

・Pro/ENGINEER(Pro/E)およびCreo(PTC)
・Autodesk Inventor(オートデスク)
・Solid Edge(シーメンスPLMソフトウェア)
・NX(シーメンスPLMソフトウェア)
・CATIA V5:上位版「SOLID WORKS Premium」で対応

 Pro/E系のCADファイルはデータを修正して保存するごとに数が増えていくが、SOLIDWORS側では最新バージョンを自動的に判別して取り込む。

 部品単位の修正については「作成元のCADでする前提である」ということだが、取り込んだ他社CADの部品も編集することは可能だ。

 3D Interconnectで展開した他社CADの部品編集は可能であり、これらの部品をアセンブリすることも可能である。3D Interconnectで展開した他社CADアセンブリデータにおいては、合致の設定、カット、フィレットの追加などができる。ただし、そこに含まれる1部品だけにボスを追加したり、フィレットを取り除くなどの複雑な修正作業はできない

 他社CADアセンブリ内の部品もSOLIDWORKSで編集したい場合は、リンクを解除するか、他社CADアセンブリをばらして1つ1つの部品を3D Interconnectで展開し組み付けすればよいということになる(しかし後者は現実的な作業にはならないだろう)。

●シミュレーション関連新機能

 「SOLIDWORKS Simulation 2017」については、解析結果表示で新機能を追加した。従来、解析結果は部品単体で表示していたが、それでは部品の役割や機能がつかみづらいことがあった。アセンブリ表示の中で見られることで、設計に直接かかわっていない関係者であっても直感的に解析結果を捉えることが可能だ。

 またノートPCで同製品を扱うユーザーが増えたことを受け、使用マシンの負荷軽減ができる「オフロード機能」を追加した。解析計算によりPCの能力が多く割かれて処理が遅くなる場合、社内で所有するサーバやPCなどにその負荷を分散させる仕組みだ。ただしこちらはSOLID WORKS Premiumでの対応となる。

 なお同製品の解析速度については前バージョン比で約20%向上したということだ。

●新製品「SOLIDWORKS PCB」

 SOLIDWORKS PCBはメカCADであるSOLIDWORKSとも連携が可能な基板設計ツールで、日本では2017年春に公開予定だ。同製品には回路図エディタも含まれている。「PCBWorks」の開発元・Altiumの技術を活用し、SOLIDWORKSが売りとしてきた「使いやすさ」を兼ね備える製品を目指すという。

●ビュワー関連

 3Dデータビュア―「eDrawings 2017」については対応する3Dデータフォーマットを新規追加した(以下)。以降も、対応フォーマットを次々と増やしていく予定だ。

・Inventor
・CATIA V5
・IGES
・STEP(AP242を含む)

 旧バージョンから対応していたフォーマットは以下。

・SOLIDWORKS
・3DXML
・CALS
・Pro/ENGINEER
・DXFおよびDWG

 Drawings 2017のアンドロイド版に限り、「Google Cardboard」に対応し、簡易なVR機能が利用できる。

最終更新:10/12(水) 10:55

MONOist