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マエケンの穴を埋めたのは誰か 広島の躍進を昨季との比較で検証

デイリースポーツ 10/12(水) 11:00配信

 25年ぶりのセ・リーグ優勝を果たした広島は、日本シリーズ進出をかけてCSファイナルS(12日開幕・マツダスタジアム)でDeNAと対戦する。一方、昨季15勝を挙げて最多勝を獲得した前田は、シーズン終了後にポスティングシステムを使ってドジャースに移籍。メジャーでも力を発揮して16勝を挙げ、リーグ優勝に貢献した。まさに「ウイン・ウイン」の関係となったが、開幕前、広島は前田が抜けたこともあって、下馬評は高くはなかった。前田の穴を埋めたのは誰だったのか。そして昨季の4位から優勝にまで押し上げたのはどの選手だったのか。データから検証した。

 前田の穴を埋めた選手の一人が、最多勝を獲得した野村であることに異論はないだろう。昨季は5勝8敗、防御率4・64と不振だったが、今季は16勝3敗、防御率2・71で、最多勝と勝率第1位のタイトルを獲得した。前田が昨季15勝8敗で貯金7だったことを考えれば、その穴を埋めて余る結果だった。

 野村が勝ち星を積み重ねた要因を、昨季のデータと比較して検証した。被打率が昨年の・315から・241に大幅に改善。球種別の内訳を見ると、チェンジアップ系が12%から20%に増えている。チェンジアップのストライク率72・4%(昨季63・9%)、低めコーナー率15%(同9・5%)、奪空振り率は21・4%(同21・3%)は、全球種の中でもっとも高い。もともとの決め球であるチェンジアップの精度が向上したことが、飛躍の要因の一つになっている。

 またジョンソンは昨季14勝7敗から今季15勝7敗、黒田は11勝8敗から10勝8敗と、ほぼ変わらぬ成績で、野村との3本柱を形成した。またリリーフ陣では、今村が大きく伸ばした。昨季は21試合の登板で1勝1敗1ホールド、防御率3・46だったが、今季は67試合で3勝4敗2セーブ22ホールド、防御率2・44。勝ちパターンリレーの一角を担った。特に8月以降は26試合に登板して、失点したのは3試合だけという盤石働きだった。

 ジャクソン、ヘーゲンズの新外国人も安定し、抑えの中崎は防御率が2・34から1・32と1点以上良くなり、安定感が格段に増した。45度の逆転勝利を記録しているが、それも鉄壁のリリーフ陣があったからだろう。

 野手ではキクマルコンビの飛躍が大きい。菊池は昨季打率・254と苦しんだが、今季は・315に。丸も・249から・291となり、本塁打はプロ初の20本に到達。本塁打は昨年、一昨年の19本から1本上積みの20本だったが、打点は昨季の63から90に大幅増。勝負強さも見せた。

 さらに光るのが新井だ。132試合に出場し、打率・300、19本塁打、101打点。プロ18年目のベテランだが、打率3割と100打点を同時にマークしたのは2010年以来、2度目。阪神を自由契約となり古巣に戻って2年目。健在であることを証明した。

 多くの選手が高いパフォーマンスを見せ、独走でリーグ優勝をつかんだ広島。CSを戦うDeNAとは今季13勝12敗と、ほぼ互角の結果だった。ファイナルSでの戦いも注目だ。=データはスタッツ・ジャパン提供=(デイリースポーツ・足立行康)

最終更新:10/12(水) 11:15

デイリースポーツ

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