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DeNA解説試合4勝1分 中畑清氏はなぜ今もDeNAファンから愛されるのか

AbemaTIMES 10/12(水) 12:00配信

初のクライマックスシリーズ(以下CS)に進出した横浜DeNAがファーストステージで巨人を2勝1敗で破り、ファイナルステージへと駒を進めた。1戦、3戦とDeNAが勝利した試合、日本テレビ系では中畑清・前DeNA監督が解説を務めていた。

第3戦の延長11回表、1死二塁から嶺井博希が勝ち越しタイムリーを放つと、「顔がしびれるというか…自分が打ったような感覚になっている」と喜びを隠しきれない言葉が飛び出した。
「読売系の日テレは、巨人OBの解説者が多いこともあり、巨人寄りの放送になりがちです。しかし、中畑氏は一貫してDeNA寄りの言葉を発し、ファンからも支持されていました」(野球担当記者)
実は今季、中畑氏が解説した試合で、DeNAは4勝1分(全て巨人戦とで負けなし)。4月22日は9回表に代打・乙坂智の同点弾が飛び出したり、7月22日は中畑氏が手塩にかけて育てた筒香嘉智がサヨナラ弾を放ったりと劇的な試合ばかり。CS第1戦は2点差、それ以外の勝ちゲームは全て1点差と接戦をモノにしている。
「中畑氏は監督就任1年目から『あきらめない野球』を掲げ、どんな状況になっても『絶対にあきらめるな』と口酸っぱく言い続けてきた。球場に訪れた前監督に、その姿勢を見せるかのような戦いぶりは偶然とは思えない」(同前)

中畑氏解説の5試合では、愛弟子たちの活躍も光っている。
中畑氏が球界の主砲に育てようと意気込み、本塁打、打点の2冠王に輝いた筒香は21打数9安打で4割2分9厘、3本塁打、5打点と大爆発。
凡ミスをしても起用し続けた梶谷は14打数3安打と奮わないものの、1対0で勝った5月18日には決勝弾、巨人とのCS第1戦では同点弾と勝負強い打撃を見せた。
中畑氏が抑えに抜擢した山崎康晃は5試合全てに登板し、失点はCS第1戦に許した坂本勇人のソロのみ。3セーブを上げて、試合を締めた。

巨人とのCSでは敵地・東京ドームに大勢のDeNAファンが詰めかけ、選手の後押しをした。その下地を作ったのも、中畑氏だった。
「自身のメディアを通じた発信力や生え抜きを育てる方針もあり、ホームゲームの観客動員は監督就任前年と比べ、4年で平均約1万人も増加。4年連続Bクラスで退任となったが、ファンに愛されるチーム作りを心がけた結果が、今年のCSファイナルステージ進出に繋がったのは間違いない」(同前)

試合終了後、中畑氏は放送席から出てくると、待ち構えるDeNAファンの前で万歳をし、関係者の制止を振り切って、ハイタッチで喜びを分かち合った。4年連続Bクラスで辞任しても愛される前監督――。こんな野球人は、中畑清しかいない。

最終更新:10/12(水) 12:00

AbemaTIMES