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<イラク写真報告>IS支配地域からスンニ派住民の脱出急増 近くモスル奪還戦か(写真8枚)

アジアプレス・ネットワーク 10/12(水) 5:10配信

イラクでは、政府軍やクルド自治区ペシュメルガ部隊と、武装組織IS(イスラム国)との戦闘が続く。米軍主導の有志連合の空爆作戦もあり、ISの劣勢が伝えられるが、依然として多くの地域をISは支配している。地元では主要都市モスルでの大規模な戦闘が近く開始されるといわれ、欧米メディアが自治区アルビルに詰めかけている。戦闘が起きれば100万ともいわれるモスル市民の巻き添えが懸念されている。

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戦闘の激化にともない、ISによる住民への締め付けが厳しくなり、生活困窮や恐怖支配に耐えられなくなった住民の脱出が急増している。人びとは支配地域から自由に出ることを許されていないが、比較的安全な北部のクルド自治区を目指す。中には地雷が埋まる危険地帯を抜けて脱出する者もいる。

10月5日、ISとの戦闘地域にほどに近い、イラク北部マハムールの避難民キャンプを訪れた。キャンプには、モスル、セラハディン、ハウィージャなどのIS支配地域から脱出してまもない300人ほどが敷地内の学校やモスクに身を寄せていた。避難民はスンニ派アラブ人で、ほとんどが着のみ着のままだった。

支配地域では、何が起きているのか。脱出してきたばかりの住民を取材した。写真報告する。(イラク・マハムール:玉本英子)

←歯磨き粉とハブラシ、現金2万ディナール(約2000円)が持ってきたもののすべて。町では電気もガスもなく、木を燃やしてお湯を沸かした。物価も高騰、玉ねぎ1個が1000ディナールしたという(イラクでは玉ねぎ1キロが1000ディナール)。「同じ死ぬなら、逃げるほうがいいと思った」と話した。

←モスルから逃れてきた30代の男性。妻と3人の子どもがまだモスルにいる。「モスルでは毎晩、爆弾の音が止まない。100万の市民がいるので、今後の掃討作戦で多数の犠牲が出るのが心配」と話す。

←ISは住民に対して喫煙を禁止。だがモスルでは、たばこ1本が3000ディナール(約300円)で密かに流通していたという。避難民キャンプではひと箱500ディナールだ。たばこ売りの青年は「脱出住民はまずタバコを買う。一日300箱売れる」と話した。

←イラク・マハムールの避難民キャンプ。IS地域からの脱出住民の急増で、仮設テント設置も追いつかず、多くが学校の建物やモスクなどで寝泊りをしている。

←ISが宣伝写真で公開したキルクーク・ハウィージャの市場。住民生活がいかに平和で幸福かを伝える。ISは政府軍の攻勢で弱体化しつつあるが、逆に社会統制を強め、物資が流通しにくくなり、物価は高騰、生活は困窮していると脱出住民は話した。

最終更新:10/12(水) 5:10

アジアプレス・ネットワーク

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