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女性の優れた暗記力、アルツハイマー病の診断を遅らせる恐れ 研究

The Telegraph 10/12(水) 10:44配信

【記者:Henry Bodkin】
 女性は男性に比べて言葉の記憶力が優れている傾向にあるため、初期のアルツハイマー病の症状が見逃されやすく、診断が遅れる可能性があるとする研究結果が発表された。

 米アルバート・アインシュタイン医科大学(Albert Einstein College of Medicine)が行った研究によると、軽度認知障害として知られるアルツハイマー病第1期の患者では、男性より女性の方が言葉の記憶力が優れている。

 単語の暗記力テストはアルツハイマー病の主要な診断方法の一つとして採用されているため、今回の研究結果から考えられるのは、女性患者の多くは、初期症状が見逃され、病気の進行を遅らせるために必要な早期治療の重要な機会も失われる可能性があることだ。

 アルバート・アインシュタイン医科大学の研究チームは、アルツハイマー病の患者254人、軽度認知障害の患者672人、思考力にも記憶力にも問題がない参加者390人を対象に実験を行い、1人ずつに対して15個の単語を読み上げ、すぐにそれらを復唱してもらい、30分後にまた復唱してもらうという方法を取った。

 アルツハイマー病患者に見られる脳代謝障害が全くないか、軽度の参加者の場合は、男性より女性の方が暗記力テストで高い得点を示した。一方、脳代謝障害が進行している参加者の場合は、暗記力に性別による差はなかった。

 研究を主導したエリン・サンダーマン(Erin Sundermann)氏は、「この実験結果が裏付けられたら、男女差を考慮に入れて暗記力テストを調整することによって女性のアルツハイマー病の早期診断につながるかもしれない」と述べた。

 ただし、実験参加者の大半は高学歴の白人だったことから、この研究結果がすべての人に当てはまるとは限らないという。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:10/12(水) 10:44

The Telegraph

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