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上野樹里が語る 「着色されない」演技

Lmaga.jp 10/12(水) 11:00配信

「不安なんですよ、役者としては(笑)」(上野樹里)

中澤日菜子の同名小説を、主演・上野樹里で映画化した『お父さんと伊藤さん』。20歳年上の彼氏・伊藤さんと同棲中の彩のところに、突然押しかけてきた頑固な父。彩たちの穏やかな日常生活は一変、3人はひとつの家族のようになっていくが、またしても突然、父が置き手紙をおいて出て行ってしまう。メガホンをとったのは、『ふがいない僕は空を見た』『四十九日のレシピ』などのタナダユキ監督。若くして名女優の道を歩く上野樹里を、評論家・ミルクマン斉藤が直撃した。

藤竜也と仲の良い2ショットを見せる上野樹里

──実は僕、樹里さんの大ファンで。デビュー作からほぼ観ているんですよ。今回の映画『お父さんと伊藤さん』も素晴らしかったですね。

やった~! ファンの人にそう言われるってことは、ホントに良かったってことですよね。私って、出演作のなかでも色の濃いものの方がメジャーというか、人の脳裏に焼きつきやすくて。決してそればかりじゃないんですけどね。

──もちろん「のだめ」も最高なんですが、とりわけ樹里さんが自然体に近い役をされるときの素の佇まいが僕はとっても好きなんです。

今回の映画以外だったら・・・『奈緒子』(2008年)とか?

──まさにそうです。『幸福のスイッチ』(2006年)とか『虹の女神 Rainbow Song』(同年)とかも。もちろん、計算して役を作られてるんでしょうが、それが前面に出てくるわけではないタイプの映画ですね。今回も明らかにその系列かと。

そうですね。着色されずにありのまま生まれてくるお芝居のセッションを、監督の視点で撮るスタイルというか。監督が以前撮った『四十九日のレシピ』とかを観た限りで言うと、もっと細かいディスカッションとかされるのかなぁと思っていたら、実は全然無くって。それは意外でしたね。

──それは演技に関しても、演出に関しても?

全然無いです。だから不安なんですよ、役者としては(笑)。言ってくれると、「あ、こっちは違うんだ」と、向かう方向がはっきりするんです。今回は「家族」という普遍的なテーマで、小さな家族の日常を描いた映画ですけど、でも、小宇宙のように制限のない表現というか。リアクションも自然に生まれてきたものをそのままスクリーンに映し出している。絞りこんで演出してない分、世代も性別もなく、誰が観ても自分の家族を投影したり、感情移入しやすいんじゃないかと思います。

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最終更新:10/12(水) 11:00

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