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工藤ホークス先制パンチ厳命 大谷唯一の弱点、立ち上がり狙う

西日本スポーツ 10/12(水) 9:40配信

■きょうからCSファイナル

 立ち上がりを攻めろ! 福岡ソフトバンク工藤公康監督(53)が、日本シリーズ進出へ向けて打線に大谷への先制パンチを厳命した。きょう12日から始まるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)。初戦の相手先発は今季164キロをマークし1・86の防御率を誇る難攻不落の右腕だが、唯一の弱点とも言える序盤を攻め立て攻略を図る。パのファイナルS(第2ステージ時代を含む)は9年連続で初戦を勝ったチームが日本シリーズに進出。電光石火の攻撃で、3年連続日本一の命運を握る大事な初戦を取りにいく。

「バイ~ン」となった2点打を放つ今宮

■「とにかくやるだけ」

 はやる気持ちを抑えきれなかった。正午前に福岡空港を飛び立ったチームは、午後4時半前に決戦の地、札幌ドームへ到着。普段は“しんがり”で出てくることが多い工藤監督は、一番乗りでグラウンドに姿を現した。「早い? 早くないよ。(練習開始の)4時半でしょ」。その後、右翼付近に選手らが集まってできた円陣に入り、短くも力強い声を上げた。

 「とにかくやるだけ。うちらしく、精いっぱい頑張ろうっ!」

 ホークスらしく、勢いある攻撃で難攻不落の右腕攻略に挑む。初戦の相手先発は大谷。リーグVを決めた9月28日の西武戦では1安打完封を飾り、今回は休養十分でマウンドに登ってくる。今季は規定投球回にこそ届いてないが、防御率1・86。対ホークス戦でも4戦(2勝)で防御率1・26。最速164キロをマークするなど、もはや誰もが認める球界ナンバーワン右腕だけに、攻略は容易ではない。だからこそ、指揮官は打線に先制パンチを厳命した。

 「真っすぐもスライダーもとにかくすごい。フォークまで決まれば、そうそう打てない。プレッシャーをかけるのは、何とか先制点を取ること」

 大谷の“弱点”を強いて挙げるならば、立ち上がりだ。今季の先発時に喫した33失点中で初回と2回に許したのが12失点。9月21日の天王山初戦での対戦でも、力みからか初回と2回に制球がばらついた。「最初から四球を狙うことはないけど、変化球が浮いたり、フォークが決まらないなら見極めが大事になる」。1番には今季対戦打率4割5分5厘を誇る「大谷キラー」の中村晃が座るだけに、試合開始早々に、何としても得点を奪いにいく。

 大谷への先制パンチは、日本シリーズ進出へ向けても大きな意味を持つ。パのCSファイナルSは、ファーストSと同じく同制度が導入された2007年から、9年連続で初戦を勝ったチームが日本シリーズに進出。「初戦を取れば大きいし、チームが乗っていくというのはある」。今季は日本ハムに9勝15敗1分けと煮え湯を飲まされたが、敵地札幌ドームに限れば5勝3敗1分けと分がいい。工藤ホークスが日本一3連覇へ向けて、北の大地で強烈なスタートダッシュを決める。

=2016/10/12付 西日本スポーツ=

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最終更新:10/12(水) 9:40

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