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母親に猶予判決 千葉地裁「うつ病の影響下」 5歳息子殺害

千葉日報オンライン 10/12(水) 11:26配信

 今年1月、自宅で次男=当時(5)=を風呂に沈めて溺死させたとして、殺人罪に問われた母親の千葉市美浜区、中国籍の無職の女(47)の裁判員裁判の判決公判が11日、千葉地裁で開かれ、高木順子裁判長は「取り返しのつかない結果だが、うつ病の影響下で犯行に及んだ」として懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役5年)を言い渡した。

 公判では、女が罹患(りかん)したうつ病の影響度が争点となり、弁護側は「心神喪失状態だった」として無罪を主張していた。

 高木裁判長は判決で、女が殺害を決意後も普段と変わらず家事をこなしたことや、発覚を免れるため予想外に早く帰宅した夫にうそをついたことなどを指摘。「目的遂行のため想定外の状況にも即応し、合理性や一貫性がある」として「行動制御能力などは著しく減弱していたが、完全に喪失していたとはいえない」と判断した。

 その上で、次男を難病に罹患させたと思い込み、将来を悲観して殺害に至った点について「被害者の健康に問題はなく、危険で不合理な所業。信頼していた母親から突然襲われ、哀れというほかない」と指弾。一方「後悔の念にさいなまれており、うつ病を患っていた被告人の非難は限定的なものにとどまる」と量刑の理由を説明した。

 判決によると、女は1月5日、次男への罪責感や絶望感などに駆られ、心中を決意。同日夜、うつ病による心神耗弱の状態で、自宅の浴室で次男を湯の中に沈めて体を押さえつけ、溺死させた。(本紙、千葉日報オンラインでは実名報道)

最終更新:10/12(水) 11:26

千葉日報オンライン

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