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選考委代表 絲山さん「薄情」を絶賛 谷崎賞贈呈式

上毛新聞 10/12(水) 6:00配信

 第52回谷崎潤一郎賞(中央公論新社主催)の贈呈式が11日、東京都千代田区のホテルニューオータニで開かれ、「薄情」(新潮社刊)で受賞した高崎市在住の芥川賞作家、絲山秋子さんらに賞状と副賞が贈られた。

 選評で選考委員代表の川上弘美さんは「物語性は薄いのに、主人公の心情に共感したり心配したりしながら読んだ」と感想を説明した。その上で、「探りながらたどり着いた表現の方法だと思うが、小説の可能性を開く本当にいい作品」と絶賛した。

 受賞の言葉で絲山さんは作品の舞台となった本県に触れ、「しきたりも何も分からない群馬に移り住んだが、地元の人と触れることでおいしい“ごちそう”をいただいているような気持ち。受賞をうれしく受け止めています」とにこやかに述べた。

 谷崎賞は絲山さんとともに「三の隣は五号室」(中央公論新社刊)の長嶋有さんが受賞した。同時に贈呈式が行われた第11回中央公論文芸賞は「罪の終わり」(新潮社刊)の東山彰良さんが受賞した。

 「薄情」は高崎市に住む青年が主人公。他者への深入りを避けて日々をやり過ごしていたが、高校時代の後輩女子との再会や東京から移住した木工職人らとの交流を通して自らの内面を掘り下げていく内容。

最終更新:10/12(水) 6:00

上毛新聞

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