ここから本文です

iPS細胞など2条件下で同時培養 広島・福山のローツェが小型装置開発

山陽新聞デジタル 10/12(水) 22:00配信

 半導体・液晶製造装置など製造のローツェ(広島県福山市神辺町道上)は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)などの自動培養装置の小型タイプを開発した。培養庫を二つ重ねて使うことで、温度や湿度を変えた2パターンの条件で同時に試験・生産できるようにした。来年1月にも大学や研究機関向けに販売する。

 同装置はiPS細胞や心筋、神経細胞などを培養できる。下段に細胞と培養液の入ったシャーレを保管する培養庫があり、上段にシャーレ内の古くなった培養液を入れ替える交換器を備えている。設定した時間に合わせてロボットアームが培養庫のシャーレを取り出し、交換器に移送。古い培養液を吸い出して新しい液を補充する。

 新製品は高さ148センチ、幅64センチ、奥行き90センチ。3月に発売した現行装置に比べ、培養庫の高さを約3分の2に抑え、シャーレの収納枚数を120枚から48枚に減らした。

 コンパクトにすることで、培養庫の上に別売りの培養庫をもう一つ設置し、二つの庫内の温度や湿度、空気の組成などの培養条件を変えられるようにした。また別の使い方として、培養庫の上に交換器2台を載せ、2種類の培養液を使った試験・生産も可能にした。

 同社によると、これまでは複数パターンの試験・生産をする場合、温度や湿度、培養液などを変えて複数回行う必要があった。新装置では複数の条件下での培養が同時にできるため、作業効率がアップする。また、庫内の減菌は熱処理だけでなく、細胞培養で一般的に用いられる過酸化水素ガスでの滅菌機能も加えた。

 12日に横浜市内で始まった再生医療関連の展示会で出展した。価格は現行装置(1式1480万円)よりやや安めにする方針。2019年度には現行タイプも含め年間100台を販売し、世界シェア1割の獲得を目指す。

 現行装置は国内3大学に納入実績があるが、ローツェは「本格導入している企業や大学はまだ少ない。小型装置で納入先を開拓したい」としている。

 同社は1985年設立、資本金9億8277万円。半導体ウエハー搬送装置などを主力とし、連結売上高は199億4200万円(16年2月期)。従業員約千人。

最終更新:10/12(水) 22:00

山陽新聞デジタル

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

失うことで不完全さの中に美を見出した芸術家
画家のアリッサ・モンクスは、未知のもの、予想しえないもの、そして酷いものにでさえ、美とインスピレーションを見出します。彼女は詩的で個人的な語りで、自身が芸術家として、そして人間として成長する中で、人生、絵の具、キャンバスがどう関わりあってきたかを描きます。 [new]