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<大規模停電>新座の東電施設火災…地下の送電線出火 58万軒停電

埼玉新聞 10/12(水) 22:50配信

 12日午後2時50分ごろ、埼玉県新座市野火止7丁目の東京電力の関連施設から煙が上がっていると通報があった。東電によると、東京都練馬区や港区など計7区で最大約37万軒に上る大規模な停電が発生、午後4時ごろに復旧した。東京都にある豊島変電所と新座変電所の間を通る地下の送電線に何らかのトラブルが発生して出火、他のケーブルにも引火して火災が起き、停電の原因になったとみられる。県警によると、けが人の情報はない。停電により西武鉄道は一時運転を見合わせ、県内を含む約9万1千人に影響が出た。

 新座署は火災発生直後から、現場施設を中心に同国道を約1キロの範囲内で上下線とも通行止めにした。同署によると、午後6時40分ごろに火災は消し止められた。

 現場はJR武蔵野線新座駅から南西約1キロ。国道254号上り線沿いの中古タイヤの販売店に隣接した一角。施設の地下に通じる換気口から垂直に黒煙が上がり続けていたため、午後3時すぎから野次馬が集まり、同国道沿いの歩道は買い物客や帰宅途中の学生らで騒然となった。

 警視庁によると、都内では停電直後、約200カ所の交差点などで信号機が消灯するなどしたため、警察官が交通整理に当たった。東京消防庁には「エレベーターに閉じ込められた」との通報が複数寄せられた。県消防防災課によると、県内では、消火活動のため新座市内の127世帯が一時停電した以外に影響は出ていないという。

 西武鉄道の多摩川線、西武秩父線、池袋路線の飯能駅―吾野駅間を除く全路線は12日午後3時半ごろから運転を一時見合わせ、計約9万1千人に影響が出た。同社によると、西武有楽町線を除く全路線は同日午後4時50分ごろまでに運転を再開した。

 政府筋は「テロを類推させるものはない」とし、世耕弘成経済産業相は記者団に「東京電力に原因究明と再発防止を指示した」と述べた。

 文部科学省や厚生労働省など東京・霞が関の中央官庁も停電した。

 東電によると、新座市同所の地下13~20メートルの所に、新座変電所から豊島変電所まで通る送電ケーブルがある。火災のあった施設は地下にケーブルを通す縦穴の施設「洞道」。入り口は縦3メートル、横2メートルの大きさで金網フェンスなどでふさがれている。

 東電は、「現場はフェンスで覆われており、第三者の侵入によるものではないと考えている」との見解を示した。

最終更新:10/13(木) 0:39

埼玉新聞