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<大規模停電>爆発するか…近所で不安の声も 新座の東電施設火災

埼玉新聞 10/12(水) 23:26配信

 埼玉県新座市野火止7丁目の東京電力関連施設の送電線火災は発生から4時間近く燃え続けた。黒煙が立ち上り続けたため、「爆発するのではないか」と不安の声も上がり、現場は一時騒然とした。東京都内では大規模な停電が発生し、電車の運行が一時停止するなど県内でも影響が出た。

 現場近くにいた配送業男性(48)と妻(35)によると、午後3時ごろに現場から煙が出ているのに気付いた。近くにタイヤ販売店があり、男性は「タイヤが燃えていると思った」と話す。女性は「臭いはしなかったが、ビニールやタイヤが燃えたような真っ黒の煙が上がっていた」と振り返り、爆発音のようなものは聞かなかったという。

 男性によると、現場近くの道路の溝から煙が出ていたことから、近所では「爆発するのではないか」と不安視する声もあったという。

 周辺では午後6時ごろまで停電が発生。現場近くの飲食店は停電のため、通常は午前2時までの営業をこの日は夕方で打ち切った。アルバイト従業員(23)によると、店内では午後3時すぎから同30分にかけて「一瞬の停電」が2度あり、同3時半から同6時ごろまで停電が続いたという。「煙がすごかったので、すぐに気付いた。(変電所の)施設があるなんて知らなかった。新座でこんなことが起こるなんて。あすの営業がどうなるかは分からない」と話していた。

 東京都練馬区から来たという自営業男性(39)は「2、3日前から自宅の電気が瞬間的に消えたりしていたのでおかしいと思った」と話した。近所の無職男性(70)は「昼過ぎからテレビがついたり消えたりした。風がないから良かった」と不安げに黒煙を見詰めていた。

 停電は電車の運行にも影響が出た。一時運転を見合わせていた西武池袋線、同新宿線は午後4時50分までに運転を再開したが、運行ダイヤの乱れは続いた。

 所沢市の新宿線航空公園駅に横浜市から電車を乗り継ぎ、到着した主婦(55)はぐったり。防衛医大病院(所沢市)に見舞いに行く途中で「池袋駅で1時間足止めされ、お見舞いできる時間もわずか。車内もぎゅうぎゅう詰めで大変だった」と話していた。

 同駅が最寄り駅の所沢市役所はこの日、毎週水曜日の「ノー残業デー」。市は駅の混雑を避けるため、職員の段階的な退庁を呼び掛ける庁内放送を就業時間後に流した。

最終更新:10/13(木) 0:41

埼玉新聞