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設計や素材にこだわり、沖縄産トロリーバス 産業まつりで展示へ

沖縄タイムス 10/12(水) 5:05配信

 カヌチャベイリゾート(那覇市、白石武博社長)や沖縄日野自動車(豊見城市、福里浩介社長)、ものづくりネットワーク沖縄(mdn、うるま市、金城盛順代表理事)の3者は、車両の設計や素材などを県産にこだわり、観光施設の敷地内を走る「観光トロリーバス」の開発に取り組んでいる。車両パーツは塩害対策にアルミを使い、耐久性を強化。溶接不要で簡易な組み立て技術も考案した。耐久性や低コスト化など、沖縄仕様のバスとしてアピールしていく考えだ。(政経部・長浜真吾)

 パーツにアルミを使うのは珍しく、独自の組み立て技術は特許申請も検討している。10月の沖縄の産業まつりで展示し、11月から名護市のカヌチャリゾートで走らせる。

 バスは全長7・6メートル、幅2・5メートル、高さ3・6メートルの19人乗り。土台となるシャシー、エンジン、タイヤは日野自動車製。mdnのスタッフが3D技術で設計し、資材調達、加工、組み立ても担った。

 車体は鉄製が主流だが、塩害を受けやすい沖縄の気象条件を考慮し、アルミを採用した。組み立て時間短縮のため、溶接費用の施工技術も考案。パーツの接合部分がかみ合うよう加工し、ボルトなどで固定する。通常、同クラスのバスを製造する場合、約1年かかるが、mdnの技術だと約2カ月で可能。強度や安全性は県金型技術センターの最新機器で解析し、基準をクリアした。資材も約7割を県内で調達した。

 カヌチャリゾートのトロリーバスは約20年前に東京の企業が製造。同じく日野自動車の車体がベースだが、特殊加工され、補修パーツの調達などメンテナンスが難しかった。今後はmdnの図面を基にパーツを複製でき、メンテしやすくなるという。

 カヌチャベイリゾートの白石社長は「耐久性に優れ、補修費も抑えられる。県内製造業の技術力アップにも貢献できたと思う」と話す。沖縄日野自動車の瀬良垣辰二営業部課長代理は「県内外の観光施設にも売り込みたい。将来は海外展開の可能性もある」と夢を描く。

 mdnでプロジェクトのリーダーを務めた松田尊さんは「県内では初めての試みだったが、関連企業や大学の協力を得ながら、進めることができた。今後も新技術に挑戦していきたい」と述べた。

最終更新:10/12(水) 5:05

沖縄タイムス

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