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文通続け60年、150カ国に友 輪島・谷川さん、「手紙の良さ知って」

北國新聞社 10/12(水) 2:24配信

 世界各国のペンフレンドと文通を続けている輪島市河井町の谷川寛允(ひろすけ)さん(81)の元に届いた手紙が2500通を超えた。60年余りにわたる文通で、ペンフレンドは約150カ国に及び、それぞれのお国柄を映し出す切手や封書を眺めるのを楽しみにしている。国際文通週間が9日に始まる中、谷川さんはインターネットでのメール交換が普及する今の時代こそ、書き手の気持ちが伝わる手紙の良さを再認識してほしいと願っている。

 切手収集が趣味だった谷川さんは高校生だった1952(昭和27)年、当時は珍しかった外国切手を集めようと米国の社会人と文通を始めた。その米国人の紹介や切手収集・文通仲間との情報交換でペンフレンドを増やし、アジア、北・南米、欧州、中東、アフリカなどの各国に相手が広がっていった。現在も月に20~25通のやりとりを続けている。

 手紙の文章は互いに英語が基本である。時候のあいさつや自己紹介、切手の話題などを記している。お互い切手収集が趣味であることを分かり合っており、手紙を出す際に貼る切手は記念切手だったり、珍しい図柄、美しいデザインのものだったりと気を遣っている。

 長年の文通で谷川さんの元には、北朝鮮や旧ソ連、統一前の南北ベトナム、分離前のチェコスロバキア、セイロン時代のスリランカなど貴重な切手が貼られた手紙も多い。その国ならではの動植物や観光地・名所、民族衣装など各国の特徴、時代性を表しており、谷川さんは整理した上で、展示できないか考えている。

 谷川さんは若い世代でメールやラインでのやりとりが中心になっているのを心配し、「相手を思って切手や便箋、封書にまで心を配って手紙を出す楽しみ、受け取る喜びを若い人たちにも知ってほしい」と話した。

北國新聞社

最終更新:10/12(水) 2:24

北國新聞社