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債券上昇、30年入札順調好感-買い戻しにプラスアルファの需要との声

Bloomberg 10/12(水) 7:45配信

債券相場は上昇。この日実施の30年債入札は利回りが9月下旬以来の水準まで上昇していたことで、投資家などからの需要を背景に順調となり、超長期ゾーンを中心に買いが優勢となった。

12日の長期国債先物市場で中心限月12月物は7営業日ぶりに反発。前日比横ばいの151円81銭で取引を開始。いったん151円80銭に下げたが、その後は水準を切り上げ、一時は11銭高の151円92銭まで上昇した。終了にかけて上値が重くなり、結局は5銭高の151円86銭で引けた。

三菱UFJ信託銀行資金為替部商品課の鈴木秀雄課長は、「30年債入札は予想を上回る最低落札価格となり、応札倍率も高く、良い結果だった。利回りが0.5%台に乗っていたことから、それなりのニーズがあったとみられる」と分析。「0.5%をどんどん下回って金利が低下しづらいところもあり、どちらかというと運用しなければならない分を粛々と買ったという感じではないか」と述べた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と変わらずのマイナス0.055%で開始し、0.5ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.06%に下げた。新発20年物の158回債利回りは一時1.5bp低い0.38%、新発30年物の52回債利回りは2.5bp低い0.50%まで買われた。

前日の国内債市場では、円安・株高・原油高に加えて30年債入札を翌日に控えた売りが優勢だった。超長期債が安く、新発20年債利回りが0.405%、新発30年債利回りが0.525%と、ともに9月21日以来の水準まで上昇した。日本銀行が長期国債買い入れオペ実施を通知しなかったことも影響し、先物は一時151円75銭と2週間ぶり安値を付ける場面があった。

三菱UFJ信託の鈴木氏は、「日銀が長短金利操作付き量的・質的緩和を導入したことから、20年債利回りで0.4%、30年債利回りで0.5%というところが当面の目線になりつつある。10年以下が固定されている上、当面はマイナス金利の深掘りがなさそうといった中、0.5%を買い急ぐ動きは限定的だろう」と指摘。「このため金利はさらなる低下よりも、上昇の方が意識される。30年で0.6%に近いところであれば、もう少し気合の入った買いが出てくるだろう」と述べた。

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最終更新:10/12(水) 15:18

Bloomberg