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トヨタ、スズキが新技術対応で提携へ-トップ会談翌週にスピード発表

Bloomberg 10/12(水) 15:17配信

自動車業界で環境対応車や自動運転、情報通信をめぐる技術変革が急速に進む中、トヨタ自動車は新たなパートナーとして、スズキと業務提携に向けた検討を開始する。両社経営トップが会談した翌週のスピード発表となった。

「将来が危ういことを理解していた」-。スズキの鈴木修会長は12日の発表会見の冒頭、提携に至る過程について述べた。9月にトヨタの豊田章一郎名誉会長に思いを打ち明けたところ、トヨタと協議してみても良いのではないかと勧められ、先週、豊田章男社長に会ったと話した。

トヨタの豊田章男社長も、技術競争がこれまでにないスピードで進んでいるとの認識を示した上で、「生き抜くために必要なのは変化に対応する力だ」とし、スズキに学ぶ点が多いと考えていると語った。水素社会やロボティクスなどへの取り組みについても「1社では限界。他社との連携が重要な要素」と述べ、「将来を見据えて取り組み進める」と話した。

両社は発表資料で、環境や安全、情報技術などの業務提携に向けた検討を開始するとした。資本提携の可能性など具体的な内容について、両社経営トップは、先週会談を始めたばかりで、これから検討すると述べるにとどめた。

独禁法も踏まえ提携検討

スズキは国内の軽自動車市場で、トヨタが完全子会社化したダイハツ工業と競合関係にある。今年1ー9月の軽自動車市場の占有率は首位のダイハツが33.5%、次いでスズキが30.5%となっており、激しい首位争いを展開してきた。国内では軽自動車が市場の約4割を占めている。

トヨタは今夏にダイハツを完全子会社とし、2017年1月をめどに新興国小型車カンパニーを設置する。新興国小型車カンパニーは両社にまたがるもので、開発・調達・生産準備は基本的にダイハツへ一本化する。

トヨタの豊田社長は、スズキとの提携について「法規制を踏まえながら検討する」と述べ、独占禁止法の観点も踏まえ対応していく考えを示した。一方、スズキの鈴木会長は「独立した企業として経営していく覚悟に変わりない」と話した。

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最終更新:10/12(水) 22:31

Bloomberg