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「リピートの回数」って訪問頻度のことじゃないの? 誤解されがちな数字の本当の使い方とは[第17回]

Web担当者Forum 10/13(木) 7:06配信

今回と次回の2回にわたって、リピートに関する2つのディメンション「リピートの回数」と「リピートの間隔」を解説しよう。これも用語と実際の意味が異なり、誤解が多い部分だ。

今回は「リピートの回数」について取り上げる。「リピートの回数」という言葉からは、普通は「集計期間内で何回リピートしているか」という「訪問頻度」を想像するだろうが、実際の意味はほど遠い。

リピートの回数は、「初回訪問のユーザー」と「ヘビーユーザー」を比較するときなどに使うディメンションだ。詳しく解説していこう。

この記事で学べること:

・「リピートの回数」の意味を理解する
・初回訪問のユーザーとヘビーユーザーを比較する

[リピートの回数や間隔]レポートを見てみよう

まずは、実際にレポートを見てみよう。「リピートの回数」は、ユーザー系のレポートで確認できる。[ユーザー]>[行動]>[リピートの回数や間隔]レポートだ(図1赤枠部分)。

このページの「分布」というタブ(図1青枠部分)に、「セッション数」と「セッションの間隔(日数)」というリンクが用意されており、デフォルトでは「セッション数」が選択されている(図1緑枠部分)。

この「セッション数」が、レポート名の「リピートの回数」に対応するものだ。「セッションの間隔(日数)」は「リピートの間隔」に対応する。「リピートの間隔」については、次回解説する予定だ。

「リピートの回数」のレポートは図2のようになっており、「セッション数」の分布を示している。

一番左の列「セッション数」(図2赤枠部分)が「リピートの回数」を表しており、1回から8回までがそれぞれ1行ずつ、9回以降は複数の値がグルーピングされている(図2青枠部分)。

この「リピートの回数(セッション数)」とは、具体的にはどんな意味で、このレポートはどう読めばいいのだろうか?

リピートの回数は、集計対象期間内の訪問を数えたものではない

「リピートの回数」とは、それぞれのセッション(訪問)が、「トラッキングコードの実装を行いデータを収集し始めてから、累計で何回目の訪問にあたるか」を集計したものだ。集計対象期間内で何回訪問したのかを意味する「訪問頻度」でもなければ、集計対象期間内で「何回目の訪問か」を示しているのでもない。

具体例で話をしよう。ある計測対象サイトにおいて、ユーザーAとユーザーBが、そのサイトに訪れた訪問履歴が図3のようになっていたとする。なお繰り返しになるが、ここで言う「n回目の訪問」とは、「トラッキングコードの実装を行いデータを収集し始めてから、累計で何回目の訪問にあたるか」のことだ。また、各訪問時のページビュー数も括弧内に記述している。

月日 |ユーザーA |ユーザーB
8月5日 ||初回訪問(1ページビュー)
9月1日 |初回訪問(2ページビュー) |2回目の訪問(2ページビュー)
9月1日 |2回目の訪問(1ページビュー) |
9月21日 |3回目の訪問(3ページビュー) |3回目の訪問(3ページビュー)
図3:ユーザーAとユーザーBの訪問例(全体)

ユーザーAがこのサイトに初めて訪問したのは9月1日で、その日のうちにもう1回訪問し、さらに9月21日に1回訪問している。

一方、ユーザーBがこのサイトに初めて訪問したのは8月5日で、2回目の訪問が9月1日、3回目の訪問が9月21日となっている。

この状態で、9月を集計対象期間に設定したとき、「リピートの回数」のレポートでは、それぞれの訪問はどのように扱われるのだろうか? 8月の訪問を除くと、9月の行動履歴は図4のように絞られる。

月日 |ユーザーA |ユーザーB
9月1日 |初回訪問(2ページビュー) |2回目の訪問(2ページビュー)
9月1日 |2回目の訪問(1ページビュー) |
9月21日 |3回目の訪問(3ページビュー) |3回目の訪問(3ページビュー)
図4:ユーザーAとユーザーBの訪問例(9月)

図4の行動データを「何回目の訪問か」という回数別に整理したのが図5だ。たとえば2回目の訪問はユーザーAとユーザーBで2カ所あるが(図4オレンジ部分)、これを1行にまとめたわけだ(図5オレンジ部分)。

何回目の訪問か |内訳 |総訪問(セッション)数 |総ページビュー数
初回訪問 |ユーザーA(2ページビュー) |1(ユーザーAの1回) |2ページビュー
2回目の訪問 |ユーザーA(1ページビュー)
ユーザーB(2ページビュー) |2(ユーザーAとユーザーBの1回ずつ) |3ページビュー
3回目の訪問 |ユーザーA(3ページビュー)
ユーザーB(3ページビュー) |2(ユーザーAとユーザーBの1回ずつ) |6ページビュー
図5:「何回目の訪問か」という回数別に整理した図

もし「集計対象期間内で何回訪問したのか」というユーザーごとの訪問頻度分布を示すなら、ユーザーAは9月に3回訪問し、ユーザーBは同2回訪問しているので、図6のような分布になるはずだ。

訪問頻度 |内訳 |ユーザー数 |総ページビュー数
1回 |(該当なし) |0人 |-
2回 |ユーザーB |1人 |5ページビュー(2+3)
3回 |ユーザーA |1人 |6ページビュー(2+1+3)
図6:集計期間内の訪問頻度を表した表

どうだろう、図5と図6ではだいぶ様相が異なることがわかるだろう。訪問頻度なら、集計単位は人数(ユーザー数)ベースでなければならない。しかし、「リピートの回数」はセッション数を数えているという違いもある。

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最終更新:10/13(木) 7:06

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