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2年で終わったJリーグの2ステージは一体何だったのか?

THE PAGE 10/13(木) 12:00配信

 Jリーグは12日に都内で開催した理事会で、2017シーズン以降のJ1の大会方式を「1ステージ制」に戻すことを正式に決めた。

 すでにJクラブの代表取締役らで構成される実行委員会で合意に達していた事項を全会一致で承認したもので、ファンやサポーターの猛反対を押し切る形で2015シーズンから導入された「2ステージ制&チャンピオンシップ方式」は、わずか2年で幕を閉じることになった。

 理事会後に記者会見に臨んだJリーグの村井満チェアマンは、2014シーズンまで10年間実施された1ステージ制へ戻す最大の理由として「日程的な限界」をあげた。

「ACL決勝が11月の週末にホーム&アウェーの2日程で入り、国際Aマッチデーもある関係で、一番大事なタイミングで3週にわたってリーグ戦ができない。ACLに関しては2ステージ制の決定後に決まったものだが、これによって日程的に大きな限界を感じました」

 今シーズンはセカンドステージを11月3日に終える日程を組み、ACL決勝及び国際Aマッチデーによる中断明けにチャンピオンシップを実施。リーグ戦の“飛び石”状態を解消させた一方で、チャンピオンシップに出場できず、天皇杯でも早期敗退したチームは来シーズンの開幕まで約4ヶ月ものオフに入る。

 村井チェアマンは日本プロサッカー選手会会長(JPFA)の全面協力を得て、J1の全18クラブの所属選手からも意見を聴取。全クラブがそろってシーズンを終えることが重要という声とともに、約8割から1ステージ制への回帰を要望された。
 
 異論や反論があることを承知のうえで2ステージ制が導入された背景には、関心度の低下、地上波によるテレビ中継の激減、スポンサー料収入や放映権料の頭打ち、入場者数の微減などといった、Jリーグを取り巻く環境の悪化があった。
 
 世界的に見てもリーグ戦の正しいあり方は1ステージ制だと認識しながら、2ステージ制とすることで優勝争いのヤマ場を増やし、メディアへの露出をアップさせることでライト層のファンを新規開拓し、スポンサーメリットを創出する――と苦渋の決断が下されている。
 
 このうち「スポンサー料収入や放映権料の頭打ち」は、博報堂に代わって電通がマーケティングパートナーとなった2014シーズンから劇的に改善されている。約10億円が予想されていた2014年の減収が回避されたばかりか、リーグタイトルスポンサーとして明治安田生命と新たに契約を結んだ。
 
 極め付きは今年7月に締結された、イギリスの動画配信大手パフォーム・グループが提供するライブストリーミングサービス『DAZN(ダ・ゾーン)』と来シーズンから10年、総額約2100億円もの巨額な放映権料契約。これによって2ステージ制を継続する大義名分がなくなったと、村井チェアマンも9月の理事会後に暗に認めていた。
「大会日程や大会方式に関して、制約なしにあるべき姿で議論できるようになりました」

 ならば、他の課題は2ステージ制のもとで改善されたのか。例えば入場者数だ。

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最終更新:10/14(金) 11:46

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