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福島県文化功労賞に懸田氏、斎藤氏 来月3日表彰式

福島民報 10/13(木) 12:06配信

 福島県の文化、学術、教育の向上に尽くした功績をたたえる第65回県文化功労賞に日本民俗芸能学会福島調査団長の懸田弘訓氏(79)=科学部門(人文科学)・二本松市=、県美術家連盟会長の斎藤勝正氏(72)=芸術部門(美術)・福島市=が選ばれた。県が12日、発表した。
 懸田氏は高校教諭時代から文化財や地域の祭礼の研究を続けた。民謡「会津磐梯山」の歌詞の元になり、途絶えたと考えられていた「玄如節(げんじょぶし)」が歌い継がれていたことを発見するなど県内の民俗芸能の保存、継承に貢献した。
 平成13年から県文化財保護審議会委員。東日本大震災以降は日本民俗芸能学会福島調査団長として、被災地で存続の危機にある民俗芸能団体の支援に尽力している。福島民報出版文化賞専門委員も務めている。
 斎藤氏は平成8年に日本画の最高峰である春の院展で入選して以来、春季と秋季で計30回の入選を重ね、このうち奨励賞を3回受賞した。日本美術院の院友。22年には奈良万葉日本画展で準大賞に輝き、100号の大作「彩花」は奈良県立万葉文化館に収蔵された。
 県展では審査員を8回、運営委員を13年にわたって務め、現在は運営委員長。県内各地の日本画教室に足を運び、講師として後進の育成にも力を尽くしている。
 表彰式は11月3日、福島市の杉妻会館で行う。

■被災民俗芸能支援を続ける

 懸田氏の話 教諭時代、授業の合間に民俗芸能の調査で県内外を駆け回った。理解のあった校長や教頭、教え子のおかげで受賞できたと感謝している。今後は被災した民俗芸能団体の支援に力を入れていきたい。

■県内美術界の発展に努める

 斎藤氏の話 このたびの功労賞は「美術振興に役立て」との激励と受け止めている。県教委時代の先輩でもある懸田さんと一緒に受賞できて感激している。県内の美術界の発展のために尽力していきたい。

福島民報社

最終更新:10/13(木) 12:06

福島民報