ここから本文です

【CEDEC+KYUSHU 2016】『FFXV』やVR注目作の講演まで開催決定! 松山洋氏と日野晃博氏が語る“CEDEC+KYUSHU”の取り組みとは!?

ファミ通.com 10/13(木) 20:02配信

●九州で“CEDEC+”を開催する大きな意味
 昨年(2015年)に開催された“KYUSHU CEDEC(コンピューターエンターテイメントデベロッパーカンファレンス)”が、今年(2016年)は“CEDEC+KYUSHU”と名を変えて、10月22日(土)に九州大学の大橋キャンパスで開催される。

 今年は、セッション数が30にスケールアップ。開幕講演にレベルファイブの代表取締役社長/CEO・日野晃博氏、基調講演にスクウェア・エニックスで『ファイナルファンタジーXV』(以下、『FFXV』)のディレクターを務める田畑端氏が登場するほか、バンダイナムコエンターテインメントの原田勝弘氏、同社で『サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム』のプロデューサー/ゲームディレクターを担当する玉置絢氏、カヤックの代表取締役CEO・柳澤大輔氏が特別講演を実施。講演のほかに、会場では『FFXV』が発売に先駆けて試遊できるほか、プレイステーション VRを始めとした最先端のVR(バーチャルリアリティ)に触れられる体験会も実施される。この意欲的な取り組みに関して、イベントを取り仕切るサイバーコネクトツーの代表取締役・松山洋氏と、レベルファイブの日野晃博氏にインタビューを行った。

――まずはじめに、CEDEC+KYUSHU 2016の企画がいつごろから動いていたのかお聞きしたいです。

松山 CEDEC+KYUSHUを行おうと思ったもともとのきっかけは、18年続いているCEDECですね。“CESA(一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会)”のCEDEC運営委員会のもとで毎月会議が行われていて、私もその運営委員に参加しているのですが、CEDECはこの10年間で一定の成果を上げられたのではないかなと。

――CEDECが10年間で上げた一定の成果といいますと?

松山 CEDECは、10年前までの集客が2000人くらいだったのですが、今年は6500人を超えまして。日本の開発者人口や会場のキャパシティから考えると、ほぼほぼピークなんです。関東地方で行う年に1回の勉強会としては、ひとつの到達点だと考えました。そこで、CEDEC運営側の動きとしても、“みんなが関東に来て”ではなくて、“各地方都市で開催していきましょう”ということになりました。それで、去年、一昨年と、およそ1年間にわたって、札幌、関西、九州で1回ずつ、地方だとどんなことが行えるのか、手探りで開催してみました。

――松山氏が積極的に関わることになった経緯とは?

松山 ふだん私は運営委員に入っているのですが、CEDECのほうでは忙しさにかまけてなかなか会議に参加できずにいて。CEDEC運営委員のみなさんに「福岡でCEDECをやるんだったら、お前がここで仕事をせずにいつやるんだ」と言われまして(笑)。確かにおっしゃるとおりだなと。そこで、去年のKYUSHU CEDEC 2015では私が実行委員長をやらせていただきました。

――そこで手応えを感じられたんですか?

松山 KYUSHU CEDEC 2015には、結果的に約830人もの人が集まりました。福岡や九州だけでなく、関東関西からも人が来るような規模になって、イベントとして大成功をおさめたんですね。その結果として、去年の12月にCESAのほうで協議が行われて、「KYUSHU CEDECも含めた、地方版CEDECに手ごたえあり」ということになったんです。そこで、今回から正式に体制を整え、本格的に開催していくことになり、CESA自体が開催するCEDECの流れとして、各地方のCEDECもCEDEC+としてプロデュースしていきましょうということになりました。フットワークの軽さが我々の売りだと思いますが、結果的にCEDEC+としての公式開催としては、九州が1発目ということになりました。

――正式なイベントとして、今年からさらに盛り上げていこうとしているのですね。

松山 我々は欲張りですから、昨年の830人に満足せず、今年は日本全国から1200人の集客を目指しています。さらに、講演の内容も、昨年の22コマから今年は30コマに増やしていて、2016年10月22日(土)の1日開催ではありますが、昨年以上に熱い勉強会にしようと思っています。

――イベントをより盛り上げるために、体制などは変えられているのですか?

松山 今回は、全体統括や運営を私たちサイバーコネクトツーが担当していて、プロモーションをレベルファイブや、山倉千賀子さんが代表を務めるガンバリオンが行ってくれています。ほかにもノイジークロークの坂本英城さんなども実行委員会に加わってくれていて、各社協力のもと、担当を分けてイベントを盛り上げようとがんばっているところです。

●“GFF”と“CEDEC+”
――九州にはもともとGFF(GAME FACTORY'S FRIENDSHIPの略称。九州・福岡のゲーム制作会社などによる任意団体)がありますよね。ですから、連携もしっかり取れているんじゃないのかと思います。

松山 もちろん連携は取れています。毎月、GFF加盟12社と九州大学、福岡県・福岡市が参加する、産学官連携のGFF定例会を行っていますが、そのGFF定例会が終わった後に各社のCEDEC+の担当者が残り、分科会という形でCEDEC+をいかに運営して成功させるかという会議を行っています。

――CEDECではありますが、GFFでの活動をもっと広げていくような意味合いあるのですか?

日野 似たことはやっていますが、CEDECはCEDECだと思います。CEDEC+KYUSHUはCEDECとしてしっかりと講演を開催し、九州でちゃんと実施していくという感じですね。

――なるほど。とはいえ、メーカーどうしの繋がりでは、ほかの自治体よりも有利な部分はあると感じます。

松山 それはありますね。メーカーのつながりはもちろんなのですが、いざCEDECを行うにしても、福岡市が運営するクリエイティブ産業の振興のための“クリエイティブ・ラボ・フクオカ”の協賛イベントとして、市が協賛金という形で応援してくれますから。九州でCEDECをやるからには、九州、福岡でしかできないCEDECをやらないと意味がないという話を、去年も日野さんに伝えて基調講演を行ってもらったし、今回もオープニング講演を、……“快く”引き受けてくれました!

日野 いまの言いかただと、去年は快くなかったみたいに聞こえますけど(笑)。

松山 ふだんはCEDECも全然やってくれないじゃないですか(笑)! 去年はやってくれましたけど。

日野 講演はあまり得意じゃないからね。

松山 得意じゃん! めちゃめちゃ評判いいじゃん! やらないだけで。

日野 ちょっと前に『妖怪ウォッチ』の影響で、がんばってやっていた時期はあったんですけど……。

松山 去年はCEDEC、TGS(東京ゲームショウ)、KYUSHU CEDECと、3連続で講演をやられていましたからね。もう、毎月やっていましたから(笑)。なんなら最後に、日野さんは「最初から3部作で考えていた」って言ってましたからね!(笑)

●ふたりが注目する講演は?
――いろいろ気になる講演がありますが、おふたりがとくに注目している講演はありますか?

日野 “松山洋の数学でひも解く何とか”っていう講義が、気になってしょうがないです。

松山 気にしなくていい! あと“数学”じゃなくて“数字”ね。

日野 あ、数字だった。数字でひも解く……。

松山 “数字で見るゲーム業界”ね。……うろ覚えやないか!(笑)

一同 (爆笑)

日野 でも松山さんって、数字が得意だったっけ?

松山 確かに自分は、もともとアートの人間だから数字は得意ではないけども。

日野 ますます内容が気になって仕方ない。最前列で見ようかな(笑)。

松山 なんで最前列で日野さんがかぶりつきで見ているんだ、って話になるでしょ!(笑)

――(笑)。ちなみに、松山さんの講演はどのような内容になっているのですか?

松山 いま、学校講演で47都道府県まわっているんですが、全国の学生さんが、いちばん勉強が足りていないなと思うのがここかなと思っています。たとえば、「『妖怪ウォッチ』ってそんなに売れてるんですか?」と質問をしてくる学生もいるんですね。じゃあ、去年日本国内だけで売上本数が100万本超えたゲームソフトは何があったかを聞くと、出てこないんですよ。それで「『妖怪ウォッチ』……」とか適当に答えるわけですよ。そこを「『妖怪ウォッチ』の何?」って聞くと、「『妖怪ウォッチ2』?」とか。「『2』は一昨年でしょうが!」と(笑)。みんな『妖怪ウォッチバスターズ』って、パッと出てこないんです。それで今度は、「USAのやつ!」とか。「それは先月でしょうが!」と(笑)。多くの学生が、フワっとしているんですよね。家庭用ゲームの市場に対してあまりにも無頓着というか。いやいや、あなたたちがこれから進もうと思っている業界だろうと。お客さんに何が受け入れられて、何が思いのほかうまくいかなかったのかは、当たり前にアンテナを張っておかないといけないことです。

――確かに、それも大切ですよね。

松山 それでまずは、基本情報として押さえておかないといけないぞと。適当に絵を描いて、それが商品化されるなんてことはないんだから。別にマーケティングがすべてではないですが、ちゃんと知ったうえで、そうじゃないということを選ぶのならいいけれど、知らずに適当に作って、たまたま売れるような甘い世界じゃないですからね。というのが、いちばん分かっていない部分だなと思ったので、そこを今回、九州でも30分だけ話そうと思います。

――講演内容は甘口なんですよね? なかなか辛そうな感じがしますが……。

日野 本当は激辛?

松山 全然甘口になってますよ! 激辛なわけないでしょ! やさしく教えますよ(笑)。去年日本国内だけで100万本を突破したのは、「『妖怪ウォッチ』の、“バ”が付く何のソフトかわかるかな?」って。

――(笑)。日野さんがほかに注目されている講演は?

日野 田畑さんの講演の“GTA ドラクエ Destinyから教わったこと”に注目しています。『グランド・セフト・オート』や『Destiny』など、田畑さん自身が感銘を受けたタイトルをお話して、それから『FFXV』をこうした、という制作秘話的なことが語られるのかなと思っています。

――それは確かに気になりますね!

日野 『グランド・セフト・オート』のリアルタイムイベントは、本当にすごいですからね。走るトラックの上でのイベントがありますが、あれは本当にすごかったです。ああいうのを見て、『FFXV』もリアルタイムイベントで、いろいろなことをしたいと思ったんじゃないかなと。いまの海外作品は、カメラワークで演出するんじゃなくて、カメラワークはプレイヤーに任せて状況を作っていて。操作しながら、そこで織りなされるドラマを自分の視点で見てくださいというのが、多いんですよね。

松山 本当に自分でプレイさせますからね。

日野 『グランド・セフト・オート』は、本当に凝りまくったリアルタイムイベントをやるので、そこら辺をついてくるんじゃないかなと思いますね。

――ゲームならではの感動ですよね。あとは、バンダイナムコエンターテインメントの原田さんと玉置さん、カヤックの柳澤さんなど、VRもしっかり押さえられていますよね。

松山 なるだけVR全体をカバーしたいと思いまして。今年は“VR元年”と言われているくらいですからね。

――開催時期がプレイステーション VRの発売の翌週と、タイミングもバッチリだと思います。

松山 会場を見てもらえればわかるんですが、VRの機器をひと通り体験できるようにしています。プレイステーション VRはもちろん、Oculus Touch、HTC Vive、FOVE、IDEALENS K2、Merge VR、OSVR HDK2.0の7機種ですよ。これだけの数が一堂に会するというんのはなかなかありません。さらに、『FFXV』の体験会を開催しますが、発売前に『FFXV』を遊んでいただけるんです!

――それはすごい試みですね!

日野 『FFXV』は、映画もおもしろかったですよね。ちゃんとハリウッド型で盛り上がりを作ってあって。

松山 『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』はよかったよね!

――勉強だけでなく、体験の場もしっかり設けてあるのですね。先ほどのお話しにありましたが、目標人数は達成できるんじゃないでしょうか。

松山 くり返しになりますが、昨年は約830人に集まっていただいて大成功だったと自負しています。今年はさらに大きく、1200人。これを目標にいま動いて、基本的には倍増させたいと思っています。それに昨年は、手探りで開催したこともあって、ばらつきが出たんですね。大盛況ではあったんですが、もっと一般や学生の参加者を増やせたと思うので、前回以上に増やしたいと思います。ちなみに、今回は翌日が日曜日じゃないですか! 博多の夜を楽しみつつ、ラーメンでも食べていただいて、日曜にゆっくり帰ってもらうというね。ちょっとしたいい旅が待っていますので!

――九州旅行を楽しみつつ、業界に入りたいと思っている若い方には、いい刺激にもなりそうですよね。

松山 会場に日野晃博がいますからね! しかも朝から参加していて、夜のパーティーにも出席する予定ですから。

●クリエイターを目指す人や学生さんのために
――これだけ内容が充実してくると、スポンサーをやりたいと名乗り出る企業も多いと思います。

松山 そうですね。去年の実績も評価していただきまして、スポンサーさんからもかなり積極的にご協力いただきました。非常にありがたいことなのですが、スポンサー講演の割合が多くなってしまってはいけないので、全体でバランスを取らないといけないのが悩みの種ではありまして……。

――1日しかないわけですしね。

松山 そうなんですよ、ですから、ごめんなさいということで、スポンサーは絞らせていただいたんですが。それぐらい、かなりグイグイ声をかけてもらえるくらい、スポンサーさんに関しては本当に快く引き受けてくれました。むしろ枠が足りないくらいで。

――そうなると来年は3日間開催でしょうか?

日野&松山 本家CEDECと同じ3日開催ですか? いやいやいや(笑)。

――(笑)。ただ、2日くらいあれば、泊まりでいい感じにスケジュールが取れるかもしれませんね。

松山 そうですよね。東京のクリエイターの方は、金曜の夕方まで仕事をして、夜の20時くらいの飛行機で博多に入ってという形で、前日入りしている方が多いんですよね。

日野 開始時間を考えると、前日入りしたほうが確実かもしれませんよね。

松山 朝一の講演から見ようと思うとそうなっちゃいますよね。講演は朝一からありますので、前日金曜日の福岡は中洲は、ゲームクリエイター率が異常に高いんです(笑)。なので、一般の方や学生さんの参加者でも、クリエイターを捜してみても楽しいと思います。また、CEDEC+KYUSHUが終わった翌日の午後からは、サイバーコネクトツーの会社見学会もついてきますから。こちらも参加してほしいと思っていて。

――本当ですか! クリエイターを目指す人にとっては、ツアーのように楽しめそうですね。

松山 そうでしょう。一般の方はCEDECと聞くとハードルが高いと感じてしまって、ゲーム会社の人間じゃないと参加できないと感じているかもしれませんが、全然そんなことはないんですよ。学生さんどころか、一般の人でも、「ゲームってこうやって作っているのか」と知っていただけるいい機会だと思います。ゲームって作っている人間がいちばんおもしろいんです。作っている人間のそんなおもしろい話が聞けますから。しょっぱなの講演を担当する、日野さんの話がすでにおもしろいですから。小難しく考えなくていいんです。専門的な知識はゼロで、体ひとつできてください!

●これからのCEDEC+KYUSHUは……?
――まだ終わっていない段階でこれを聞くのは野暮かもしれませんが、このCEDEC+KYUSHUは、今後も定期的に開催されるのですか?

日野 思いとしてはやっていくと思うんですよ。まぁ、松山さんがね、おもにやるんですけども。……って冗談ですよ(笑)。

松山 びっくりするなあ(笑)。でも、私たち九州の会社はね、東京や大阪に比べたら、延べで言っても30社くらいなので、毎年は正直少しつらいかな……と。各社がかなり体力を使うので、2年に1回くらいのペースで考えていきますか、くらいのことを言っていたんです。ただ、先ほどお話しした通り、昨年のイベントが好評だったので、CEDEC運営委員会でもぜひまたやってほしいと言われまして。それで最終的にどうするかという相談は、GFF定例会で行いました。結果的に、スタート地点は去年より遅かったんですけど、今年もちゃんとやりましょうということで始まったので、結局定期開催になっちゃうのかなとは思いますね。

――定期開催を目指すのですね。

日野 実際のところ、毎年多くの仕事をしているので、「毎年だと講演で話すことがない」ということはありませんからね。

松山 そう、毎年何かしているので、話すことには事欠かない業種なんです。あと、去年開催して、九州の行政側やメディア側の反応が思った以上に大きくて。今年はもう少し本腰入れてやろうと、メディアのほうもちゃんと認識をし始めてくれました。こういうことは、ちゃんと継続しないと広がらないなと思うので、あまり間を開けすぎて、初めましてからのスタートにならないように、続けていかないとな…と思っていますね。

――先のことはわからないですが、気持ちとしては続けていきたいということで。

松山 もう言っちゃいますが、来年は今年はもちろん、去年より拡大するというビジョンでいます。来年はアジアに広げようとしていて、中国をはじめとした、いくつかのアジアのゲーム企業やCGをやっているような会社にも参加していただきたいなと。その布石として、中国のTencentさんに来ていただいて、中国ゲームの現状や中国市場に適したゲームの特徴ついて語っていただくというのがあります。

――それはすごいですね!

日野 九州はアジアの玄関口なんですから、もう少し広げていこうと。これは来年言うことだと思いますが(笑)。

松山 できればそうしていきたいという話ですね。まだ何も決まってはいないですよ。決まっていないけれど、来年はもっと大きく、日本人だけじゃなく、もう少し外の国に広げていこうと思っています。

――確かに、世界にというのはとてもいいと思います。CEDEC本体が目指してもいいかもしれない、大きな目標ですよね。

松山 そういう意味でも“九州”っていいんですよ。上海にしたって、ソウルにしたって、1時間30分で来ることができますから。あとは、CGに関してはインドネシアやタイ、台湾、ベトナムなど、いろいろな国でどんどん広がってますからね。

――今後の展開からも目が離せません! 最後になりますが、開催目前のCEDEC+KYUSHU 2016に来場する予定の方に向けて、メッセージをお願いします。

日野 僕らレベルファイブも九州を拠点にやっているので、九州のクリエイターたちのやる気とか、そういったものを呼び起こして、もっとクリエイター人口を増やしたいという思いがあるんですね。なので、僕も今回、長野(長野拓造氏。キャラクターデザイナー)といっしょに出て、キャラクター作りのセッションみたいなことをやらせていただきます。長野もなかなか人前に出ないのですが、僕が強引に引っ張り出して(笑)。でも、彼の場合はクリエイターオブクリエイターみたいな、作るということを純粋にやっている人間なので、そういう話をほかのクリエイターが聞くと、また違う感銘を受けるんじゃないかなと思います。僕はトークで、がんばって彼のクリエイティブを引き出して行こうと思っているので。たぶんいろいろな人の心を動かせるんじゃないでしょうか。

――なるほど。

日野 あとは、クリエイターを増殖させたいというのも考えているので、クリエイターを増殖させるセッションができればいいなと思っています。そして、九州で開催するということを定着させて、幅広くプロモーションしていくことで「九州でもやれるんだな」とか、「遠い国の世界だと思っていたけど、やってみようかな」だとか、そういう風に考えてくれればいいなと。僕は講演などにはなかなか腰が重いところがあるんですがその点で松山さんは、本当にアクティブに立ち回っているので、そこに協力していきたいなと思っています。もちろんやるからには、クリエイター人口を増やせるようにしたい。そのためにも僕らもひと肌もふた肌も脱いで、がんばりたいなと思っています。みなさん、ぜひ注目してください。

松山 私はやっぱり、幅を広げたいですね。これはゲームに限らず、すべてのクリエイティブに通ずる部分です。なんだかんだで我々がやっているゲーム開発って、アニメ会社とも打ち合せを行うし、出版社、漫画家さんや、編集者とも打ち合せするし、実は映画関係者とも打ち合わせもするんです。

――そうですよね。

松山 そう。すべてのエンターテインメントには垣根はないので、ゲームクリエイターもゲームに限らず、垣根なく考えてほしいんです。講演は、そのきっかけになってほしいので、せっかく九州で行うのだし、九州ならではの講演を実施したいなと思いました。今回は、ある意味サイバーコネクトツーでないと呼べない方を、ということで、15年にわたって株式会社ぴえろのテレビアニメ『NARUTO ‐ナルト‐』シリーズを監督として製作されてきた、伊達勇登氏に来ていただきます。講演では、アニメーションとゲームの演出論の違いをいうか、演出方法の違いをお話ししていただきたいと思っています。

――アニメ―ションとゲームの演出の違いですか。

松山 ええ。伊達さんはテレビアニメの『NARUTO ‐ナルト‐』シリーズをこれまでずっと作られている方で、ゲーム『ナルティメット』シリーズの絵コンテだったり、映像だったりも全部見てもらい、意見をもらったり、意見交換をしてやってきたんですが、やっぱりアニメーションの演出とゲームのリアルタイムの演出って全然違うんですよね。これを両方の視点で見ていったら、知見が広がるじゃないですか。これも、うちとのご縁があって九州で実現したことだと思いますので、ある意味で、今回のCEDEC+KYUSHUでなければ実現できなかったことだと思います。こういった講演を通して、幅広く知見を広めていただければなと思っています。

――ありがとうございました。いよいよ開催も10月22日と迫りました。CEDEC+として初となる講演を楽しみにしています!

最終更新:10/13(木) 20:02

ファミ通.com