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[時論]韓国国内の脱北者3万人に 社会的偏見の解消を

聯合ニュース 10/13(木) 17:42配信

【ソウル聯合ニュース】韓国入りした北朝鮮脱出住民(脱北者)が、来月には3万人を超える見通しだ。最近は一般住民だけでなくエリート層までもが北朝鮮を離れており、大規模な脱北が起きる可能性も取り沙汰されている。北朝鮮で住民の動向監視と反体制派の摘発を担う権力機関、国家安全保衛部(秘密警察)の局長級も脱北し、昨年に韓国入りしていたことが12日に報じられた。

 今年は9月までに韓国入りした脱北者が1036人と、前年同期(854人)に比べ21%増えた。2011年末に金正恩(キム・ジョンウン)体制が発足して以降、脱北者数が目に見えて増えたのは今年が初めてとなる。9月末現在、韓国に居住する脱北者は約2万9830人で、このままいけば来月半ばごろ3万人を超えるとみられている。「脱北者3万人時代」を迎え、脱北者の定着に向けた制度を全般的に見直すときだ。

 命懸けで韓国に逃れてくる脱北者は増え続けているが、彼らの前に立ちはだかる現実は厳しい。差別を感じて未来に希望が持てず、再び第三国行きを望む脱北者は絶えない。韓国社会になじめず、北朝鮮に戻ろうと試みるケースさえあるのだ。

 統一部などが昨年、満15歳以上の脱北者2444人を対象に行った調査で、60%以上が自らを経済的に「下流」だと考えていた。働いている脱北者の平均月給は154万6000ウォン(約14万円)と、統計庁が調べた一般国民の平均より75万1000ウォン少なかった。

 統一部は、1997年に制定された脱北者の保護と定着支援に関する法律に基づき、脱北者支援業務を行ってきた。当初は現金支援が中心だったが、そのやり方が異質的な経済体制下にいた脱北者にふさわしくないことが分かり、2005年以降はインセンティブを設けて自立を促す方法に政策を変更した。今後は各自に合わせた社会適応教育を強化し、職業訓練も増やす方針だという。脱北者に対する社会的認識を変えるためのキャンペーンも実施する。

 脱北者問題において何よりも重要なのは、脱北者を「自分とは違う国民」と捉える韓国社会の偏見をなくすことだ。脱北者が一般国民とコミュニケーションを深められるよう、統一部がソウル市江西区で進める「南北統合文化センター」の建設に地元住民が強く反発しているのも、偏見に起因するものではないか。

 脱北者が韓国の地で自由と幸福を手に入れられるよう配慮するのは、簡単なことではない。だが、遠く離れた地方からソウルへ引っ越してきた同じ国民だと考えれば、さほど難しいことでもなくなるはずだ。政府は脱北者に対する社会の意識改善を目指し、より積極的に取り組んでほしい。

最終更新:10/13(木) 17:42

聯合ニュース

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

うん、核融合炉を作ったよ
核融合こそ未来のエネルギー問題への答えであり、子どもにだって世界は変えられる、テイラー・ウィルソンはそう信じています。そして彼はそのどちらにも取り組んでいます。14歳の時に家のガレージで核融合炉を作り、17歳となった今、直前の依頼に応えてTEDのステージで自分の物語を(手短に)語っています。