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勢いに乗るHey! Say! JUMP、山田涼介演出ライブで見せた成長とは?

オリコン 10/15(土) 8:40配信

 人気グループ・Hey! Say! JUMPが、10月10日に神奈川・横浜アリーナでの公演を開催した。年末年始には、東京ドームで初の単独カウントダウンコンサートも決定し、勢いに乗る彼ら。9人にとってホームともいえる横浜アリーナで見せた、その成長とは?

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◆山田涼介が演出など担当、統一感ある“舞踏会”風ステージ

 昨年、先輩であるV6とメインパーソナリティーを務めた『24時間テレビ』(日本テレビ系)を筆頭に活躍の場を広げ、グループだけでなく、個々の存在も多くの人に知らしめたHey! Say! JUMP。2007年のデビュー以降、もっとも飛躍の年だったといえる2015年の追い風に乗り、グループが結成された場であり、同会場の連続記録公演を持つホームグラウンド・横浜アリーナに一回りも二回りも大きくなって帰ってきた。

 大きくなった理由として、コンサートのコンセプトが、より明確になったことがまず挙げられる。以前は、八乙女光や薮宏太が構成・演出のアイディアを形にしたものが多かったのだが、3rdアルバム『smart』発売時からはアルバムを軸にしたツアーを行うようになり、メンバー全員でブラッシュアップするようになった。今回は最新アルバム『DEAR.』のリード曲「Masquerade」にインスピレーションを受けて、曲順から演出、衣装、グッズまでを山田涼介が担当。9人が仮面舞踏会への招待状を運ぶ映像から、その舞踏会の場であるメインステージ、天上にはゴージャスなシャンデリア、ステージを華やかに彩る幾多のコスチュームの中には、NEWSの増田貴久がデザインしたものも。そして曲によって放つ光が変わるペンライトも仮面仕様と、その統一感は見事なものだった。MCで山田は「半年前、取材を受けている最中にパッとアイディアが降りてきて、メンバーに(構成を)やらせてとお願いした」と明かしてくれたが、その閃きをここまで具現化させた彼のプロデュース力に驚かされた。

◆ファン層が広がったからこそ、自分たちの真髄を届ける

 ダンスで魅せることが多かったのも、コンセプトがしっかりした“舞踏会”だからこそなのかもしれない。ツアーを重ねるにつれそのスキルは上がっているけれど、今回は特にフォーメーションダンスに魅せられた。タンバリンを使った愛らしいものやイスを使ったセクシーなもの、花道いっぱいに1列になったものと、会場をフルに生かすパフォーマンスのバリエーションは楽しさを増幅させてくれたし、「SUPERMAN」では巨大なシャンデリアのゴンドラに乗るだけでなく、後半からは精巧なダンスで高揚感を煽った。

 続く「Tasty U」、ストリングスアレンジされた「Ride With Me -2016-」の流れは、グループのクールな部分をもっとも表現していたように思う。テレビの彼らだけを観てきた人は意外に感じるかもしれないが、これもHey! Say! JUMPなのである。逆に、個々の活動が忙しいなかで、ここまで揃ったダンスを完成させたことに感服した。以前からよく「コンサートでの僕らが本来の姿」と語っていただけに、ステージにかける努力は少しも惜しまない。ファン層が広がった今だからこそ、自分たちの真髄を届けようと、より多くの情熱を注いだのだろう。

 この日は、10月26日に発売する新曲「Fantastic Time」も披露。終始踊るネオレトロ・テクノポップで、新たな魅力を引き出していた。ダンス曲が多かったからこそ際立った曲もある。伊野尾慧のピアノから始まる「ChikuTaku」だ。切なさを助長させる伴奏で山田と薮がしっとりと冒頭を歌い、一瞬の静寂の後に岡本圭人と中島裕翔、八乙女のJUMP BANDがドラマティックに盛り上げる。JUMP BANDの演奏は今回この曲のみだったが、タイトなプレイは本当に安定感がある。ここで聴かせる薮と八乙女のハモリは、その美しさに格別の感情を思い起こさせた。また、「Dear.」での山田と薮のハーモニーは温かみを感じさせるなど、ダンスに負けない歌力を聴かせてくれた。

◆10周年イヤーを前に、グループとして個人としても自信

 と、ここまで音楽に真摯に取り組む彼らをフィーチャーしたけれど、アイドルとしての輝きも、もちろん増していた。今回の伊野尾慧&八乙女光、山田涼介&有岡大貴、知念侑李&岡本圭人、中島裕翔&高木雄也&薮宏太のシャッフルユニットは、9人というグループ性を生かして、かなりバラエティ豊か。MCでの賑やかさは相変わらずだが、観客に手を振ったり、怒濤の投げキスをする姿からも、それぞれがJUMPというグループに、自分自身に大きな自信を持ったように映った。

 そんな自信に満ちあふれた彼らは、もうすぐ10周年イヤーに突入。節目となる時期に、東京ドームでの初の年末年始単独コンサートを開催することが決定した。メンバーは「信じられない!」というリアクションだったようだが、加速する人気からすると、自然な流れではないかと思う。「10周年は感謝の年にしたい。皆さんは僕たちの生きる道標になっています。ステキな思い出をありがとうございました」。薮が放ったジェントルな挨拶で締めくくられた舞踏会は、間違いなくJUMP史上ベストライブだったが、この年末年始にどうアップデートされるのか、彼らへの期待がまたひとつ増えた。平成という時代をジャンプする。彼らは今、いちばん大きなジャンプをしようとしているのかもしれない。
(文/洲崎美佳子)

最終更新:10/17(月) 10:00

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