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<東松山少年事件>主導的な立場…17歳を逆送 15歳は少年院送致

埼玉新聞 10/13(木) 0:52配信

 埼玉県東松山市の河川敷で井上翼さん(16)の遺体が見つかり、傷害致死の疑いで14~17歳の少年5人がさいたま家裁に送致された事件で、同家裁(伊藤敏孝裁判長)は12日、「主導的な立場だった」として東松山市の建築工少年(17)を検察官送致(逆送)とする決定をした。同市の中学3年の男子生徒(15)については、相当長期間の処遇勧告を付け、初等・中等(第1種)少年院送致の保護処分とした。

 伊藤裁判長は決定理由で、建築工少年に関し「年長で、最も発言力が強く、ほかの共犯少年らはその意向を無視できなかった」と、5人の中で主導的な立場だったと指摘。内省し成育歴に同情すべき点があることを考慮しても、遺族感情などを酌み「刑事処分以外の措置を相当と認めることはできない」とした。

 男子生徒については「被害者がついたうそを共犯少年に暴露して(暴行の)発端を生じさせた上、危険な暴行を加え、関与の程度が大きい」としたものの、15歳という年齢などを考慮し更生の可能性があると判断した。

 処分は非公開の少年審判で決定した。故意の犯罪行為で被害者を死亡させた16歳以上は原則として逆送され、10日以内に起訴の可否が判断される。建築工少年が起訴されれば、成人と同じ裁判員による刑事裁判を受ける。

 決定によると、2人は8月22日、ほかの少年らと共謀し、井上さんに対し1時間以上にわたり殴ったり、顔を川に沈めるなどの暴行を加え、溺死させたとされる。同家裁は11日、いずれも中学3年の川越市の男子生徒(15)と東松山市の男子生徒(14)の2人を第1種少年院送致とする保護処分を決定。残る東松山市の無職少年(16)は今月25日まで、観護措置が延長されている。

最終更新:10/13(木) 0:52

埼玉新聞