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サカナクションが公式チケットトレードサービスを導入した理由と、チケット転売問題の現状

SENSORS 10/13(木) 14:00配信

サカナクションが2017年1月~4月に行う全国ツアー「SAKANAQUARIUM(A)」。このツアーでは新たな試みとして、公式チケットトレードサービスが採用された。やむを得ず行けなくなった場合、公式のサービス内でチケットを定額で譲ることが出来る。

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「SAKANAQUARIUM(A)」の公式チケットトレードサービスは、電子チケットサイト「EMTG」内特設ページにアクセス(https://emtg.jp/feature/sakanaction_tour2017/ )する形。ここではファンクラブ会員同士で、定価でチケットのトレードが出来る。定価での取引、入場保証など、公式であるからこその安全な譲渡となる(11月4日 12:00開始予定)。

このサービスを導入した理由を、サカナクションなどのアーティストのプロデューサーでもあり、自らも一般社団法人日本音楽制作者連盟 理事としてチケット転売問題の解決にも取り組む、株式会社 ヒップランドミュージックコーポレーション 常務取締役執行役員 兼 制作本部 本部長 野村達矢氏に伺った。

■イベントで発表した時には、ファンからも拍手がわき起こった

--まずはサカナクション「SAKANAQUARIUM(A)」での公式チケットトレードサービス導入を決めた理由について、お聞かせください。

野村:ライブのチケットは公演日の数ヶ月から発売されるので、当日を迎えるとやむを得ず予定が合わず行けなくなることもありますよね。ただ、知人に譲ったり、非公式な場所で売ったりするしかなく、正式な救済措置がありませんでした。そこで他のアーティストさんでの活用も始まりつつあるサービス・EMTGさんと話をして、サカナクションでも導入をしようと。

--他のアーティストでの導入事例もある中、今回は「SAKANAQUARIUM(A)」日程が発表されたニュースの際、この公式トレードサービスについても触れられている記事がとても多かったことが印象的でした。「このような公式のサービスがあるんだ」と初めて知った方も多いと思います。これはプレスリリースを出す際にも、あえて意識して打ち出されたのでしょうか?

野村:そうですね、あえてニュースになるようにしました。サカナクションのメンバーにも僕の方から「こういう(チケット転売)問題が起きていて、こういう不都合がある」という点は説明させてもらって、特にボーカルの山口(一郎)はそういった事情には敏感なので、「解決していきましょう」と理解してもらっていました。また、これまでもバンドのスタンスとして演出におけるテクノロジーの導入など新たなことは率先して導入してきたので、公式でチケットトレードサービスを提供する、ということにも踏み切ろうと。 近年、見たくもないライブのチケットを定価で買って高値で転売するという、これまではダフ屋が行っていた行為が一般のユーザーにも広がってきてしまっています。つまり、純粋に見たいと思っている人が会場からあぶれてしまうんですよね。
ライブはその場限り、その空間にいる人しか体験できないものですから、アーティストやスタッフも最大限の素晴らしいものを見せようと、もの凄く高い熱で取り組んでいます。その努力の結晶であるライブが第三者の利益目的に扱われているのは、やはり心を痛めますよね。

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最終更新:10/13(木) 14:00

SENSORS