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娘2人承諾殺人に猶予判決 父親「心神耗弱」と 千葉地裁

千葉日報オンライン 10/13(木) 12:10配信

 昨年12月、自宅の浴室で娘2人が殺害された事件で、練炭を燃やし2人を死亡させたとして、承諾殺人の罪に問われた袖ケ浦市の無職、天羽伸也被告(47)に対し、千葉地裁(松本圭史裁判長)は12日、「精神障害が大きく影響しており、責任非難の程度は軽い」として懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役3年)の判決を言い渡した。

 これまでの公判で弁護側は、犯行当日の長女=当時(23)=や次女=当時(22)=の行動などから「3人で共同して行った自殺」だとして自殺ほう助罪の適用を求めていたが、松本裁判長は「(娘2人の)承諾を得て殺害した」と判事し、弁護側の主張を退けた。

 その根拠として、承諾殺人と自殺ほう助の区別は「行為者が手を下して被害者の生命を断ったといえるかどうかを基準とすべき」と指摘。「本件では燃焼した練炭を浴室などに置き、一酸化炭素を発生させたことが生命に危険を発生させる行為だった」とし、さらに「その一連の行為は被告人のみが行い、(2人は)積極的に関与しなかった。承諾殺人罪の成立は明らか」と結論付けた。

 その上で、松本裁判長が量刑の理由を説明。「2人の命を奪ったという結果は誠に重いが、犯行当時は重度のうつ病による心神耗弱状態だった」と天羽被告の精神状態を考慮し、「親族、知人や福祉専門職の支援が見込まれる」と述べた。

 判決によると、天羽被告は昨年12月14日、妻と死別した苦しみから逃れるためうつ病による心神耗弱状態にある中で、娘2人との心中を決意。2人の承諾を得た上で自宅の浴室などで練炭を燃やし、一酸化炭素を吸引させて死亡させた。

最終更新:10/13(木) 12:10

千葉日報オンライン