ここから本文です

<大規模停電>新座の火災現場、地下が高温で作業中断 住民ら不安

埼玉新聞 10/13(木) 22:50配信

 埼玉県新座市野火止7丁目の東京電力関連設備で送電用地下ケーブルが燃えた火災から一夜明けた13日、県警は約50人体制で、消防や東電、経済産業省の職員とともに、出火原因調査のための実況見分を実施した。火災の影響で地下の温度が上昇、消火水もたまっており、作業は午後4時すぎに終了した。今後、東電が地下水を吸水し、16日午前から見分が再開される見通し。周辺住民は「子どもへの影響が心配」「臭いが残っている」と不安げに話し、早期の原因究明を求めた。

 新座署などによると、13日午前9時半ごろから、作業着にマスク、ヘルメットを着用した県警職員らが現場の安全確認を実施。煙で黒くなった換気口から地下に入り、有害物質の有無や酸素量や温度を調べたという。

 安全と判断したため、同日午後0時半ごろから、県警職員ら約15人が地下に潜って実況見分を始めた。地下は約30~40度と高温で、水深は最大で約2メートル。作業は午後1時20分ごろ中断し、約1時間半後に再開した。この日は入口のマンホールから約5メートル進んだ通気口までの状況を確認。燃えた送電用地下ケーブルは水に浸かっており、到達できなかったという。

 現場周辺では大勢の住民が心配そうに作業の様子を見つめた。依然として焦げた臭いが充満し、中には手で鼻や口を覆う住民も。2歳の長男を抱えていた鈴木由香さん(33)は「臭いが気になる。ここら辺は子どもが多いので、火災の影響が心配。これを機に関連施設をすべて見直してほしい」と話した。

 発火した地下ケーブルは35年前に敷設し、これまで補修や交換はされていなかったとされる。無職男性(70)は「こんなに古いものを使っていたなんて驚いた。取り替えて、事故を未然に防いでほしい」。都内から新座市に通う50代の自営業男性は「一カ所の火災でこんなにも被害が出てしまった。早く原因を突き止めて再発防止をしっかりやってほしい」と求めた。

 12日に続き、国道254号上り線は通行止めとなり、渋滞が発生した。実況見分が終了した後に解除されたが、今後の東電の緊急工事に伴い、上り線の第一車線を通行止めにする予定。

 火災は12日午後2時50分ごろ、新座市野火止の東電関連施設の換気口から黒煙が激しく噴き出した。13日午前0時20分ごろ鎮火。けが人は確認されていない。

最終更新:10/13(木) 22:59

埼玉新聞