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 「獅子殺し」舞15年ぶり登場 上市・広野地区、神幸祭であす15日奉納

北日本新聞 10/13(木) 22:10配信

 上市町広野地区で受け継がれている獅子舞の演目「獅子殺し」が15日、香積廣野(かづみひろの)神社の祭礼「神幸祭(しんこうさい)」で15年ぶりに奉納される。天狗(てんぐ)が獅子をくたくたにして降参させる独特の演目で、30分に及ぶ。9月上旬から広野会館で練習を続け、12日夜は同神社で本番さながらに仕上げを行った。(立山・上市支局長 谷井康彦)

 広野自治会(稲垣一巳代表区長)は、明治中期に魚津市の山間部から伝わった獅子舞を継承している。「獅子殺し」は多彩な演目の一つ。天狗、子天狗が交代しながら獅子を剣で突いて弱らせ、最後はまたがって拝殿へ駆け上がる。住民によると、凶作の年に夜通しで舞ったとの説があり、現在は10~15年に1度、継承のために披露している。

 獅子舞は青壮年部(酒井祥人部長)がまとめ、青年会(伊東つかさ会長)や児童生徒を中心に約50人が参加する。40年以上前に天狗を務めた清水勇吾さん(72)は「動きが激しく体力勝負。練習を見ると思い出す」と目を細め、15年前に演じた酒井部長(41)は「継承の重みを感じる。経験を生かしたい」と率先してアドバイスしている。

 子天狗役の伍島和成さん(25)は15年前、天狗が交代する際のつなぎ役「剣とり」を務めた。「小学生ながら特別な演目だと分かった」と振り返り、「一つ一つの動きに込められた意味を理解し、しっかり表現したい」と意気込む。女子として初めて「剣とり」を務める酒井優奈さん(南加積小3年)と三浦結衣さん(同2年)は「頑張って踊りたい」と口をそろえる。

 当日は朝から獅子舞を先導役にみこしが地区内を巡行し、夜に神社で舞を奉納する。

北日本新聞社

最終更新:10/13(木) 22:10

北日本新聞