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透析患者も沖縄観光を 豊見城中央病院と豊見城市が受け皿作り

沖縄タイムス 10/13(木) 6:05配信

 豊見城中央病院を運営する社会医療法人友愛会と豊見城市が、週3回の透析が必要な外国人患者でも沖縄観光を楽しめるよう、受け皿作りに取り組んでいる。まずは沖縄に近い台湾から患者10人と家族、付き添いの医師ら計24人を4泊5日で迎え、将来は定期的な受け入れを目指す。沖縄県内初の取り組みだという。(政経部・平島夏実)

 同病院では外国人観光客の救急受診が増えており、外国語に対応できる医療スタッフの育成に取り組んでいる。SORAアカデミーサポート(那覇市、城間宇恵そらえ社長)による語学研修(週2回、半年間コース)を昨年から取り入れている。海外からの透析患者受け入れは急患と違ってあらかじめ予定できるため、語学実習の場として役立てる狙いもある。

 友愛会は昨年9月から12月にかけ、受け入れの課題を探ろうと台湾で現地調査を実施した。「海外旅行で一番不安なのは言葉の問題」と訴える透析患者が多かったという。

 調査では、現地の政府機関や民間の保険会社も訪問。台湾人が海外で透析治療を受ける場合、治療先で発行された診断書と領収書があれば台湾での相当額を患者に払い戻す仕組みを確認した。透析に必要な費用は日本で1回平均約3万5千円、台湾で8千円前後。差額は患者負担になる。海外での治療費を給付対象に含む保険商品が販売されていることも分かったという。

 今回のモニターツアーでは16日から、台湾大学付属病院新竹分院の患者10人を4泊5日で受け入れる。本島内の観光地を巡りながら、豊見城中央病院ととよみ生協病院で5人ずつ透析を受ける。必要な時間は1回3~4時間。患者には、事前に(1)受診の同意書(2)普段の透析回数や体重などを書き込んだ透析申込書―に記入してもらう。万一に備え、緊急連絡体制も立ち上げた。

 総事業額は、昨年の現地調査とことしの受け入れ事業を合わせて3千万円(うち8割は豊見城市、2割は病院の負担)。豊見城市は、患者の渡航費と同市内の宿泊費を補助する。

 豊見城中央病院の新垣晃院長は「透析が必要な外国人観光客は沖縄旅行を諦めているのが現状。病気の方々であっても観光を楽しめる豊見城市にしたい」と話している。

最終更新:11/21(月) 18:55

沖縄タイムス