ここから本文です

「フラッシュクラッシュ」トレーダー、米国引き渡しに最後の抵抗へ

Bloomberg 10/13(木) 0:54配信

「フラッシュ・クラッシュ」と呼ばれる2010年の世界的な株式相場急落に関与したとされるナビンダー・シン・サラオ被告は、1年以上にわたりロンドン圏外に出ていない。市場操作の疑いで逮捕された後、保釈に伴う行動制限が科されたためだが、これが一変する可能性がある。14日の裁判次第で、米国に強制的に移送されるからだ。

米国への身柄引き渡しに抵抗するサラオ被告(37)は14日、最後の訴えとしてロンドンの裁判所に出廷する。この訴えが退けられた場合、同被告は28日以内に米国に向かうことになる。

「米国の引き渡し要請に反対する書面の訴えが拒否された時点で、サラオ被告はすでに片足が米国行きの航空機に乗っているようなものだ」と、この件には関わっていない法律事務所コーカー・ビニングのエドワード・グレンジ弁護士は話す。「今回の訴えが拒否されれば、万事休すだろう」と述べた。

サラオ被告の弁護士はコメントを控えた。

サラオ被告は米検察の要請により2015年4月、ロンドン郊外ハウンズロ-の自宅で逮捕された。米国株の時価総額が短時間のうちに約1兆ドル(約104兆円)吹き飛んだ10年5月6日のフラッシュクラッシュを含め、4年にわたり米CMEグループの株式先物でスプーフィング(見せ玉)を使って市場を操作していたとされた。

この逮捕以来、同被告の弁護士はスプーフィングが英国では犯罪ではないと主張、被告が英国市民であるため裁判を行う場合でも英国で行うべきだとの論理を展開。だが米検察は、被害の大半が米国の取引プラットフォーム上で生じており、英金融行動監視機構(FCA)が訴追を見送ったことから英国で裁判にかける可能性はなくなったと反論していた。

原題:‘Flash-Crash’ Trader Faces End of Road in U.K. Extradition Fight(抜粋)

Suzi Ring

最終更新:10/13(木) 0:54

Bloomberg

なぜ今? 首相主導の働き方改革