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超長期債が上昇、30年入札後の買い安心感が継続-日銀オペ結果も支え

Bloomberg 10/13(木) 7:51配信

債券市場では超長期債相場が上昇した。前日の30年債入札を受けた堅調な地合いを引き継いで買い優勢の展開だった。日本銀行が超長期ゾーンなどを対象とする国債買い入れを実施したことも支えとなった。

13日の現物債市場で新発20年物の158回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と比べ0.5ベーシスポイント(bp)高い0.385%で取引を開始した後、徐々に水準を切り下げた。一時は0.37%と、5日以来の低水準を付けた。新発30年物の52回債利回りも1.5bp低い0.485%と1週間ぶりの水準まで切り下げた。新発40年物の9回債利回りは横ばいの0.58%となっている。

メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「昨日の30年債入札は思ったよりも強めの結果となり、買い安心感がある」とした上で、「20年債利回りの0.4%、30年債利回りの0.5%という節目が意識され、そこら辺を超えると少し需要が高まる」と指摘。一方、「下回ってくるとだんだん買いが鈍ってくる。以前のようにブルフラット化にはならない」とも話す。

一方、長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、横ばいのマイナス0.065%で開始した後、マイナス0.06%に水準を切り上げている。

長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比2銭高の151円88銭で取引を開始した。一時151円92銭まで上昇した後、3銭安まで水準を切り下げる場面もあった。結局は1銭高の151円87銭で引けた。

日銀国債買い入れ

日銀がこの日に実施した今月4回目となる長期国債買い入れオペの結果によると、残存期間「5年超10年以下」の応札倍率が2.63倍と前回の2.19倍から上昇。一方、「10年超25年以下」は2.09倍(前回2.44倍)、「25年超」も2.82倍(同3.23倍)に低下した。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは、「超長期金利に対する日銀の目線が判然としないことがなお気掛かりではあるものの、長期国債買い入れオペを無難にこなせば、買い安心感が意識される時間帯は続く可能性がある」としていた。

過去の長期国債買入オペの結果はこちらをご覧ください。

12日の米国債相場は小幅続落。米10年物国債利回りは前日比1bp高い1.77%程度となった。一時1.80%と4カ月ぶりの高水準を付けたが、9月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けて下げ渋った。一方、欧州債市場ではユーロ参加国の国債が軒並み下落したほか、英国債も売られた。

みずほ証券の辻宏樹マーケットアナリストは、「米国金利は小動きだったが英国など欧州金利が上昇しており、海外からのセンチメントはあまり良くない」とし、「強弱要素が交錯する形で相場の方向感は出づらいのではないか」と指摘した。

Hidenori Yamanaka, Kazumi Miura

最終更新:10/13(木) 15:50

Bloomberg