ここから本文です

クライマックスを迎えた広島で、週刊BCNがセミナーを開催

BCN 10/14(金) 19:22配信

クライマックスを迎えた広島で、週刊BCNがセミナーを開催

クラウド利用推進機構 総合アドバイザー テクノロジー・リサーチャーの森洋一氏

 週刊BCNは10月14日、「SIer、リセラーのためのITトレンドセミナー~求む!ビジネスパートナー~」と題し、SIerとリセラー向けのセミナーをプロ野球のクライマックスシリーズで盛り上がる広島市中区のメルパルク広島で開催。基調講演のほか、全国展開に注力するベンダーが商材とパートナー戦略を紹介した。

 基調講演は、クラウド利用推進機構 総合アドバイザー テクノロジー・リサーチャーの森洋一氏が登壇。「整理が進んだ米クラウドと自動運転車の開発競争」と題して講演した。

 森氏は冒頭、「過去のIT産業を知れば、これからの動きがある程度は見当できる」として、インターネットの創成期から、クラウドの現在を紹介。メジャーなプレイヤーが揃い、勢力図がみえてきたことから、ようやく本格的なクラウド時代に突入したという。ただ、「クラウドの普及により、IT投資は縮小していく」ことから、IT業界は新たな道を切り開く必要があると説明した。

 そうしたなかで、IT業界の将来を考えるにあたって参考になるものとして、自動運転車を取り上げた。自動運転車は、AIやクラウドなど、ITそのものである。IT業界は無縁ではないとして、米国における開発競争の現状を、大手自動車メーカーや新興自動車企業、グーグルはじめとするITベンダーの取り組みをベースに紹介した。そのうえで「クラウドと自動運転車は、まったく新しいイノベーションである。AIはIT業界、ロボティクスは機械産業。別の業界だが、それぞれの力が融合して初めて成り立つ。IT産業は今、とても厳しい状況にあるが、自動運転車を題材にすれば新しい道を切り開くことができる」と説明。コンピュータを中心に動いてきたIT産業だが、そこから離れたビジネス活動が今後は求められる、と講演を締めくくった。

 セッション1では、「総デジタル時代を生き抜くヒントとは ~成長し続けるITビジネスを考える~」と題し、SAPジャパン パートナー統括本部 パートナー開発本部長の亀田俊氏が登壇。SAPは従来のオンプレミス型ERP中心の製品ポートフォリオを刷新、クラウドベンダーへと大きく舵を切っていると説明。「SAPの事業は、ERP製品が中心にあることに変わりはないが、売り上げの半分近くはERP以外のサービスや製品が占めている。こうした新しい製品をベースに新しい価値を創造していこうと取り組んでいる。ぜひ、皆様と一緒に、地域を盛り上げていきたい」と、参加者に呼びかけた。

 セッション2では、「次世代ファイアウォール/UTM『Clavister(クラビスター)』のご紹介 ~アプライアンス、仮想、IoT、組込型UTMビジネスを見据えて~」と題し、キヤノンITソリューションズ セキュリティソリューション事業部 セキュリティソリューション営業部の柳澤直樹氏が登壇。身代金を要求するという新型ウイルスとして話題のランサムウェアについて、具体例を用いて解説。こういった情報セキュリティ対策に有効なUTM製品として「Clavister」を紹介した。柳澤氏は「カーネルから完全に自社開発している。オープンソースも使っていないため、攻撃に非常に強い」とし、他のUTM製品よりも動作が軽く、セキュリティに強いなどの特徴をアピールした。

 セッション3では、「デルの新パートナー戦略 ~パートナーの皆さまと創る、これからのSMBビジネス~」と題し、デル パートナー事業本部 パートナービジネス開発本部 本部長 正田三四郎氏が登壇。まず、EMCと合併し、デル テクノロジーズになったことを報告。日本でも4月の新年度に向けて体制を整えていくという。そうしたなかで、デルはグローバルの方針として、パートナービジネスに投資していると紹介。「パートナービジネスは日本よりも米国が進んでいる。日本は3割程度」とし、パートナー制度について説明した。EMCとの合併により、製品ポートフォリオが充実したとして、ソリューションを紹介。そのうえで「パートナーとの知恵とシナジー効果を出したい」と、呼びかけた。

 セッション4では、「~選ばれているその理由がわかる~ 業務システム間、企業間のデータ連携を、ノンプログラミングで安全・確実に実現」と題し、セゾン情報システムズ HULFT事業部マーケティング部フィールドマーケティング課の嶋田一弘氏が登壇。ファイル転送分野では、HULFTはシェア80%超のデファクト製品であると紹介。今回はその製品群から、インターネット経由でセキュアなデータ連携を実現するプライベートクラウド型のミドルウェア「HULFT-WebFileTransfer」や、データ加工・変換ツール「DataMgic」を取り上げ、特徴や事例を説明した。最後にパートナー支援策を紹介し、「ぜひ使っていただき、評価してほしい」とアピールした。

 セッション5では、「TCP通信の課題を解決するあたらしいソリューション『Tbridge(ティーブリッジ)』のご紹介」と題し、チエル 西日本営業部 部長代理 高橋信也氏と共同開発パートナーであるNOASystems CEOのJeong Jae Keum氏が登壇。Tbridgeを開発した背景や機能についてKeum氏が紹介した。「無線LANの市場が確実に伸びていて、今後も成長が見込まれるものの、速度が遅い、よく切れる、つながらないなど、ユーザーは多くの不満を抱えている。これを解消するのがTbridge」とし、詳細な機能をアピールした。Tbridgeによって無線LANのスピードが2倍から8倍の改善が期待されるが、ユーザーの環境によっては速度が20倍に向上するケースもあるほか、保守性も高いなど、製品の性能をアピールした。

 セッション6では、「初期設備投資不要!最短2週間でサービスイン! クラウドバックアップを御社オリジナルサービスに!」と題し、アクロニス・ジャパン セールスエンジニア部セールスエンジニアの山本真弘氏が登壇。現在のセキュリティ対策で100%有効なソリューションはないことから「バックアップが有効。それもクラウド。ローカルでは、対象マシンが感染するとバックアップファイルまで感染してしまう。クラウドだと隔離できるので、安全に保存できる」とし、同社のクラウドバックアップサービスについて説明。SaaS型で、追加投資不要で、簡単にすばやく導入できるといった特徴を紹介した。次に、同サービスを使って、オリジナルサービスの「使えるCloud Backup」を展開している、使えるねっと パートナー事業部パートナー本部長の篠田知範氏が登壇。「クラウドバックアップは、解約率が1%未満と非常に低い」と同事業に注力している理由を説明。今年の春からはOEMで供給していて、すでに約10社が取り扱っているという。今後もOEM供給を積極的に展開するとして、「興味があったら、ぜひ問い合わせいただきたい」と参加者に投げかけた。

 最後に主催者講演として、週刊BCNの編集長、畔上文昭が「オープンとデジタルのイノベーション ~IoTやAIはインフラとなる~」と題し、クラウドやビッグデータ、IoT、AI(人工知能)といったキーワードの相関関係などを紹介しながら、デジタルトランスオーメーションについて解説した。

 休憩時間とセッション終了後に名刺交換会を実施。講演者と参加者、また参加者同士の情報交換で盛り上がった。なお、週刊BCNは今後、「ITトレンドセミナー2016」シリーズを金沢市で開催する予定である。

最終更新:10/14(金) 19:22

BCN

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

失うことで不完全さの中に美を見出した芸術家
画家のアリッサ・モンクスは、未知のもの、予想しえないもの、そして酷いものにでさえ、美とインスピレーションを見出します。彼女は詩的で個人的な語りで、自身が芸術家として、そして人間として成長する中で、人生、絵の具、キャンバスがどう関わりあってきたかを描きます。 [new]