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【パ・リーグCS】ソフトB・柳田を復活させた日本ハム・栗山監督の誤算

東スポWeb 10/14(金) 14:03配信

 パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦が13日、札幌ドームで行われ、ソフトバンクが6―4の逆転勝利で対戦成績を1勝2敗(アドバンテージ含む)とした。守護神の乱調で勝ち試合を落とした日本ハムと、復活の一打を放ったソフトバンクの主砲を、本紙評論家の伊勢孝夫氏はどう見たか。

【伊勢孝夫「新IDアナライザー」】ソフトバンクの柳田に勝ち越し打を許し、日本ハムの栗山監督は「厄介な相手に打たれてしまった」と思っているのではないか。この選手だけは絶対に打たせてはいけなかった。ずっと眠らせておかねばならなかった。

 ソフトバンクの工藤監督はCSのファーストステージから故障明けの柳田を3番に置いた。ゲーム勘がなく本調子でなくても相手がマークをしてくれる、という読みで起用したのだろう。だが、私はこの試合の4打席目までは「慌てて使ったな」との印象を持っていた。それぐらい柳田の状態は悪かった。

 5回の3打席目に三塁への内野安打を打ったが、どん詰まりもいいところ。軸足にためがなく、上体が突っ込んでいくからボールとの距離が取れない。あれだけ体が飛び出せばバットのスピードが出る前にボールと衝突してしまう。気持ちと体ばかりが前に出てバットが出てこない。

 おそらく本人は空振りやファウルなどを打ったときに自分のスイングができていると思ったはず。力一杯振ってるからね。ただ実際にはインパクトでスイングスピードが全然上がっていない。だから打球が前に飛ばない。

 2~3日時間があれば簡単に修正することもできる。軸足のタメを意識して練習することでよくなるが、試合をやりながらというのは難しいとみていた。しかし、誰かが忠告したのか、第5打席は前の打席よりもステップが格段に柔らかくなっていた。もしも本人が気付いて修正したのならば大したものだ。

 勝ち越しタイムリーだから気分がいいだろう。特打などでああだこうだと周りが言わなくても、こういう一打でコロッと良くなるケースがある。柳田も一晩で本調子に戻るかもしれない。あとは長打が出ることだろう。いいポイントで右中間や左中間を破る当たりが出れば完璧だ。ソフトバンクは内川、松田、そして柳田の3人が機能したら怖い。

 3戦目以降、日本ハムの先発投手は徐々に落ちていく。逆にソフトバンクは千賀、バンデンハークと良い投手が出てくる。ソフトバンクはアドバンテージを含めて1勝2敗だが、五分五分になったと見ていい。

 日本ハムは苦しい。抑えのマーティンは死球の福田にダブルスチールを含む2盗塁を許して、逆転された。あそこは何回でもけん制をしていい場面。そうすれば福田のリードも狭くなってやすやすと盗塁されることもなかった。

 日本ハムの守備では不可解な点もあった。9回、1点リードされた一死一、三塁。内川の遊ゴロ併殺崩れで追加点を許したが、あそこは前進守備で1点を防ぎにいかなければいけなかった。頭を越されての失点なら仕方ないが、内野ゴロで1点だけは絶対にやってはいけないケース。攻撃は残り1イニングしか残されていない。1点差と2点差では全然違ってくる。ソフトバンクが8回に松田のソロアーチで1点差になって「いける」という雰囲気になったのとは対照的な守備だった。(本紙評論家)

最終更新:10/14(金) 14:15

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