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福島高生が復興提言 首都圏9都県市首長と懇談へ

福島民報 10/14(金) 10:03配信

 首都圏の4都県と5つの政令指定都市でつくる9都県市首脳会議で、福島高スーパーサイエンス(SS)部の生徒が福島県の現状を発信する。26日に横浜市で開かれる「福島の復興・創生に関する高校生と9都県市首脳との意見交換会」に県内高校生を代表して出席する。福島の復興のため何ができるかや何が必要かについて若者の立場から訴える。

 5月に福島市で開かれた前回の9都県市首脳会議での「福島の若者の意見を聞きたい」という熊谷俊人千葉市長の提案がきっかけで実現する。小池百合子都知事ら9都県市の首長が福島市と開催地の横浜市の高校生の考えを聞き、中長期的な福島の復興支援の取り組みに反映させる。9都県市は東京都、埼玉、千葉、神奈川各県と、さいたま、千葉、横浜、川崎、相模原の各市で構成する。
 意見交換会は、SS部生徒らの発表、SS部と横浜市の高校生との意見交換、高校生と首長の意見交換の3部構成。SS部からは物理放射線班の鈴木太朗さん(2年)、法井美空さん(同)、熊谷りささん(同)、佐々木絢奈さん(同)の4人が参加する。生徒は世界各地の高校生の協力を受け、外部被ばく線量を測った結果、県内と海外の線量がほぼ同じだったとする英科学誌に掲載された研究成果などを発表する。
 SS部の生徒は発表で「農林水産物の風評被害」「観光客の伸び悩み」「避難と帰還」という福島が抱える3つの課題を実例とともに提起し、活発な意見交換に結び付ける考えだ。部長の鈴木さんは「福島の現状を伝え、復興について真剣に考える機会にしたい。高校生だからこそ訴えが届きやすいはず」と、仲間と発表に向けた準備を進める。
 生徒は線量をはじめ風評や帰還など東京電力福島第一原発事故を取り巻く問題について幅広く研究を進めてきた。顧問の原尚志教諭(58)は「生徒の努力の成果を知ってもらえる素晴らしい機会になる」と期待する。

福島民報社

最終更新:10/14(金) 10:24

福島民報