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[時論]違法操業には沈黙 警備艇沈没の責任を韓国に転嫁する中国

聯合ニュース 10/14(金) 17:00配信

【ソウル聯合ニュース】中国が、自国漁船の度を越えた横暴ぶりに対する韓国政府の対策に強く反発するという、あきれた態度をみせている。

 中国外務省は12日の会見で、自国漁船が黄海で韓国の警備艇に体当たりして沈没させ、逃走した7日の事件について、事件発生地点は韓国が取り締まりをする法的な根拠がないと主張した。両国の漁業協定に基づき漁業活動が認められた場所であり、取り締まりは韓国の越権行為だというのだ。

 また、一段と凶暴化する中国の違法漁船に対し、韓国政府が艦砲射撃などを含む取り締まり強化策を打ち出したことについては「紛争を誘発しかねない」と警告し「中国人の安全と合法的権益を保障すべきだ」と主張した。

 中国政府の言い分は納得し難い。7日の事件の責任を韓国政府に転嫁し、さらには取り締まりという法の執行権を乱用するなとこちらを戒めたのだ。年間10万隻以上の自国漁船が韓国の海域に侵入し、違法に水産物を略奪していることに対する反省は一切みられない。他人の家に侵入して盗みを働いたことがばれた泥棒が、家の主人をなじるようなものであり、盗人猛々しいとはまさにこのことだ。

 中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は、韓国政府が艦砲射撃まで認めたことは「ナショナリズムの集団発作だ」と激しく非難した。いくら国の宣伝メディアとはいえ、自国漁船の蛮行には口を閉ざし、漁場を荒らされた韓国の反発を「発作」と侮辱する非理性的な論調にあ然とするばかりだ。

 韓国政府は中国外務省の主張に対し「確立された国際法と国内法に基づいて行われた正当な措置」だと反論した。韓国の海洋警備当局が違法操業する中国漁船を摘発して追いかけた末、漁船との衝突により韓国の海域の外で沈没したもので、韓国当局が行使した追跡権は韓中両国が加盟している国連海洋法条約で認められている権利だと強調した。

 韓国政府は中国の圧力にひるんではならない。違法操業の取り締まりに暴力で抵抗する中国漁船に対しては、断固として対応する必要がある。韓国の漁場に侵入して鉄パイプやおのを振り回したり、警備艇を沈没させたりする中国漁船にこれ以上、国の公権力が踏みにじられないようにすべきだ。

 だが、中国漁船に対する取り締まりと事後処理は国際法と国内法に基づき冷静に行うべきであり、行き過ぎた取り締まりにならないよう管理と統制が必要だ。

 民間船舶に対する殺傷用武器の使用には批判が出る恐れもあるため、制圧に放水砲やガス弾などを優先的に使わせることも検討してほしい。また、中国の漁船や政府に言いがかりをつけられないよう、取り締まりの際に証拠を残らず集めることも重要だ。

 漁業をめぐる紛争が国民感情を刺激したり、外交・経済協力に影響を及ぼしたりするのは双方にとって望ましくない。中国政府との対話を強化し、違法操業に対する規制を強化するよう働きかける努力も求められる。

 あわせて、政府は解体された海洋警察庁の復活を求める世論に耳を傾ける必要がある。独立機関だった海洋警察庁は旅客船「セウォル号」沈没事故の救助活動をめぐり批判を浴び、国民安全処の下部組織として吸収され、人員や装備の面で改善が進んでいない。国の海洋主権と漁民の安全を守り、違法操業の取り締まりや海洋事故に対する対応力と効率性を引き上げることが急務になっている。

最終更新:10/14(金) 19:14

聯合ニュース

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