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【人間椅子連載】ナザレス通信Vol.14「カマキリ」

BARKS 10/17(月) 18:03配信

秋になりました。この季節よく目にするのは、僕の大好きなカマキリ達が道で車に轢かれて干物のようになってしまった哀れな姿です。なんでか分りませんが、晴れた日になると無謀にもアスファルトに出て来て道のど真ん中でゆらゆら揺れていますよね。気がつく限り原っぱの方に移してやるのですが、どうせまた道路に戻っているんでしょう。潰れた腹からオレンジ色のたくさんの卵がはみ出ているのを見ると、可哀そうに思うと同時に何てもったいないんだと悔しい気持ちになります。

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それは小学時代にカマキリの養殖をしていたからなのでしょう。あまりに好き過ぎて自分の家の近くの原っぱに集めていつでも触れ合えるようにしたのです。仲の良い二人と秋のうちに卵、というよりあの卵の詰まった発砲スチロールみたいなやつをほかの原っぱから採ってきて、すすきのような丈の高い草にセロテープでくっ付けておきます。次の年の夏にはカマキリだらけのパラダイスが誕生します。「まる原計画」と名付けて三人だけの秘密にしていたのですが、密猟者がたくさん現れてかなり荒らされてしまい、とても悔しい思いをしました。「俺達のカマキリちゃんを!」そんなこともあって無駄に死んでしまったカマキリを見ると何ともいえない無力感に襲われるのです。

その光景から連想したのかどうかは忘れましたが、人間椅子の「人喰い戦車」は戦車に人が踏み潰されてしまう悲劇を歌っています。自分にしては珍しく反戦ソングですが、「TANKのような曲を作りたい」と思って出来たので戦車の歌にしただけなのです。

TANKは大好きなバンドのひとつです。高校時代に弘前のTAKAMURAレコード店でかかっているのを聴いて一目惚れならぬ一耳惚れしたのです。何と飾りのないストレートなバンドなんだろう、がなる声も心のままに歌っていていい!と衝撃を受けました。ブリティッシュロックの展開や変拍子が多い曲ばかり聴いていると反動で「どストレートな」曲も聴きたくなります。そんな時にはこのTANKをおすすめします。1stと2ndが特にいいですが、1stの「Filth Hounds Of Hades」はとても音が悪く、最初は2ndの「Power Of The Hunter」を聴くのがいいかもしれません。この時期はカマキリがいないか探してきょろきょろしながら道を歩いているので車に轢かれそうになります。

●今回のマイベストテープ~先日の大阪ヘドバンDJでかけられなかった曲(たくさんの皆さんに集まっていただきました。ありがとうございます!)
A1.Falling Off The Edge Of The World / BLACK SABBATH
A2.Black Funeral / MERCYFUL FATE
A3.Shadow Zone / ANVIL
A4.Madhouse / ANTHRAX
A5.Profondo Rosso / GOBLIN
B1.Another Life / IRON MAIDEN
B2.I Wanna Be Somebody / W.A.S.P.
B3.Damage Case / MOTORHEAD
B4.Hook In Mouth / MEGADETH
B5.Red / KING CRIMSON

<秋のワンマンツアー「地獄の季節」>
10月29日(土)水戸 mito LIGHT HOUSE
10月31日(月)神戸 Chicken George
11月2日(水)博多 Be-1
11月4日(金)広島 BACK BEAT
11月5日(土)高松 Olive Hall
11月7日(月)名古屋 Electric Lady Land
11月8日(火)京都 KYOTO MUSE
11月10日(木)大阪 umeda AKASO
11月13日(日)青森 Quarter
11月15日(火)札幌 cube garden
11月17日(木)盛岡 CLUB CHANGE WAVE
11月19日(土)渋谷 TSUTAYA O-EAST
*全公演チケット発売中!


■メルダック、徳間の旧譜作品13タイトルがHQCDで再発決定
13作品 / 2016年11月2日(水)発売 /全作品 税込2,500円 / TKCA-10173~TKCA-10185
(1)「人間失格」(1990年7月21日)
(2)「桜の森の満開の下」(1991年3月13日)
(3)「黄金の夜明け」(1992年6月21日)
(4)「羅生門」(1993年10月21日)
(5)「二十世紀葬送曲」(1999年3月25日)
(6)「怪人二十面相」(2000年6月21日)
(7)「見知らぬ世界」(2001年9月21日)
(8)「修羅囃子」(2003年1月22日)
(9)「三悪道中膝栗毛」(2004年9月29日)
(10)「瘋痴狂」(2006年02月22日)
(11)「真夏の夜の夢」(2007年8月8日)
(12)「未来浪漫派」(2009年11月4日)
(13)「此岸礼讃」(2011年8月3日)
*( )内はオリジナル作品の発売日

最終更新:10/17(月) 18:03

BARKS