ここから本文です

<北朝鮮現地報告>セメント不足で水害復旧遅れ 被災農民への分配負担巡り農場と農民対立(写真3枚)

アジアプレス・ネットワーク 10/14(金) 5:10配信

労働新聞などの北朝鮮国営メディアは、8月末に発生した咸鏡北道の水害の復旧作業が順調に進展していると連日伝えている。しかし実際には、資材不足のために復旧は遅々としたままだと、水害被災地に住む取材協力者が伝えてきた。(カン・ジウォン/ペク・チャンリョン)

【関連写真を見る】 深刻な洪水被害の現場 国際機関は支援要請 現地からは人災批判(写真4枚)

10月10日、咸鏡北道会寧(フェリョン)市に住むアジアプレス取材協力者は「現在、全国から多くの人が動員されて復旧作業をしているが、資材不足で建設が遅れている。特にセメントが足りないため、低強度のセメントを住宅建設に使っている有り様だ。触るとポロポロ崩れるほどだが、家を失った被災者が多くて、そんな手抜き工事の家でも希望者が殺到している」と現地の実態を報告してきた。

避難所での集団生活にも変化が起こっているようだ。協力者は次のように言う。
「水害直後は大勢が避難所で寝起きしていたが、給食目当てに人々が詰めかけたため、現在では、(被災していない地区の)人民班で数世帯ずつ引き受けて同居させているので、避難所で寝起きする人は減った」。

◆収穫被害補填のため分配減らされ農民反発

一方、今回の水害では農耕地も大きな被害を受けた。ちょうど収穫作業が始まる時期に当たり、農民の食糧分配に問題が起こっている。取材協力者は次のように述べる。

「被害が大きかった協同農場の農民に対する分配について、農場管理委員会が、被害の少ない農場の農民の取り分を減らして充当しようとしたため、『農場の保有する食糧には手を付けずに、農場員にだけ負担を強いるのはどういうことだ』と反発が強まっている」。

協同農場の党委員会は「被災者と負担を共有しなければならない」として、農民たちの不満をなだめようとしているが、納得しない農民との葛藤が深まっているという。

最終更新:10/14(金) 5:10

アジアプレス・ネットワーク

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

信用履歴が(まだ)ない人のためのスマートローン
TEDフェローのシヴァーニ・シロヤのスタートアップ企業InVentureでは、携帯電話のデータを使って個人の信用情報を作り上げることで、新興世界に眠っている購買力を目覚めさせようという事業をしています。「クレジット・スコアのようなシンプルなもので、自分の未来を自分で築き上げる力を人々に与えることができるのです」 [new]