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熊本ではまだ200人が避難所で暮らしている 「仮設に移りたい、でもひとりになるのが怖い」

BuzzFeed Japan 10/14(金) 5:00配信

関連死を含め100人以上の死者を出した熊本地震から、半年が経とうとしている。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

「将来が不安」「悲しい」「思い出すのも嫌だ」

BuzzFeed Newsは10月13日、現地を訪れ、話を聞いた。

追いついていない解体

震度7の地震に2度襲われた益城町。解体中の建物も目立つが、まだ、震災直後からそのままになっている家も多い。解体が追いついていないからだ。

益城町が8~9月に実施した全世帯アンケート(1万3097世帯、解答率39%)によれば、半壊以上だった世帯が過半数を占め、いま自宅以外に暮らしている人は1524世帯と、回答者の3割近くにのぼる。

そんな益城町では、避難者の仮設住宅への入居が進む一方、いまだに約100人が総合体育館にある避難所での生活を続けている。県によると、熊本県全体では205人(10月13日現在)が避難しているという。

総合体育館の委託運営をしている熊本YMCAによると、いまも体育館に残っている人たちは、家族連れから一人暮らしの高齢者までとバラバラだ。大半は、今月末に予定されている仮設住宅の入居待ち。それに合わせて避難所も閉鎖されるが、経済的な問題を抱えて行き先が決まっていない人も7世帯8人いるという。

奇跡的に助かったいのち

入居待ちのために避難所生活を続ける高橋英子さん(78)が、BuzzFeed Newsの取材に当時の様子を語ってくれた。

4月16日の本震で2階建ての自宅が全壊。1階で寝ていて家屋の下敷きになって声も出せない状態だったが、直後にレスキュー隊に救助された。

「もうだめだと思ったけれど、奇跡的に助かりました。たいせつな命、やっぱりよかったなぁと……」

2カ月の入院生活を経て、避難所に移った。娘の家にも少しだけ身を寄せたが、「孫や旦那もおるし、気を使う。それにここなら情報が入ってきて、相談もできるから」。

高橋さんが暮らす「一人部屋」に、許可を得て入らせてもらった。

布で間仕切りをされているが、天井はない。話し声や物音はたてづらいという。ダンボールで作られたベッドの上には、マットレスが敷かれている。必要最低限の洋服が入った小さな棚や小物を入れる箱を置けば、大人二人が立つのがやっと、といった広さになる。

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最終更新:10/14(金) 12:36

BuzzFeed Japan

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。