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いくつになっても野球少年 西毛安中クラブに密着 ノンフィクション出版

上毛新聞 10/14(金) 6:00配信

 70歳以上でないと参加できない群馬県の古希野球チーム、西毛安中クラブ(安中市)に密着したノンフィクション作品「永遠の野球少年」(中大輔著、竹書房刊)が出版された。野球が好きでたまらないナインの暮らしぶりや、試合に真剣に臨む姿を丁寧に追っている。本が手元に届き、ナインのやる気もみなぎっている。

◎「大好きなことやると長生きする」

 西毛安中クラブは、還暦、古希両部門の設立に携わるなど県軟式球界の生き字引といえる矢野次郎さん(93)が代表を務める。同書には、所属する15人の氏名と生年月日、チームでの立ち位置、持病や故障などが包み隠さず記され、プレー中に倒れて亡くなったり、ドクターヘリで搬送された人の話も出てくる。

 著者は命懸けで野球をする真意を問う。取材をしている間に、監督の木村龍男さんはがんが再発し、今年4月に74歳で亡くなった。病床で「今一番やりたいこと」を問われた木村さんは「野球」と答えたという。

 木村さんの死後、糖尿病を患いながら野球を続ける藤巻靖三さん(77)が監督代行に就いた。「還暦時代は私が松井田、木村さんが安中の監督でずっとライバル。古希では頼もしい仲間だった。勝負師らしい熱い男。生きざまが本に残り、喜んでいると思う」と空を見上げる。

 代表の矢野さんは、現役を退いたものの、今でもクラブの練習に参加し、試合ではボールボーイを務める。「群馬は還暦、古希チームが全国でずばぬけて多い。ここまで盛んなのは野球好きの土地柄だから。大好きなことをやると長生きする。それを知ってほしいね」と話している。

最終更新:10/14(金) 6:00

上毛新聞

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