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ホークス福田が決死の2盗塁 土壇場で勇気、ノーサインで決めた

西日本スポーツ 10/14(金) 9:38配信

 崖っぷちが見えていたチームを福田の並外れた勇気がよみがえらせた。1点を追う9回。1死一、二塁となり、二塁ベース上で覚悟を決めた。マーティンが本多に投じた2球目。左足が高く上がったのを見るや、猛然と三塁へスタートを切った。捕手大野の素早い送球よりもわずかに早く三塁へスライディング。一走の中村晃とともに決めた土壇場での重盗が、一挙3点の逆転劇を呼び込んだ。

9回、復活の決勝タイムリーを放つ柳田

 「ノーサインです。いけたらいけ、というのは常に言われているので。セーフになって良かった。アウトになってたらどうなってたんだろうと思う…」

 笑顔で振り返った値千金の盗塁は、リスクが大きすぎる賭けでもあった。9回1死、代打で出場して死球で出塁。マーティンがクイックモーションを苦手としていることも踏まえ、中村晃への3球目で二盗を成功させた。工藤監督はシーズン中から、福田ら俊足選手には自己判断で「いけたらいけ」というグリーンライトを指示。これにより二盗を決めたが、1死からの同点の走者だ。もし三盗に失敗していれば、逆転はおろか日本ハムに王手をかけられていた可能性は高い。

■左すね腫れあがる

 そんなギリギリの状況下でイチかバチかの勝負に出た。今季はプロ10年目で初の開幕スタメン。開幕戦前日には、渡米前から公私ともにかわいがってもらっていた川崎宗則(カブス)に「スタメンです!」とメールを送った。「明日だけじゃないんだからリラックスしていけよ」。結果を残したいあまり気持ちが空回りし、結果的にレギュラーには定着できなかった。それでもここぞの場面で、尊敬する先輩からの言葉を胸に自分の武器で大暴れした。

 「明日からも貢献できるように、いけるときはいきたい。でももう(三盗は)いくなって言われるかな…」。苦笑いで頭をかいて落とした視線の先は、死球の影響でぼっこりと腫れあがった左すねだった。失敗を恐れることのない福田の気迫と勇気で、閉じかけた3年連続日本一への扉を再び開けた。

=2016/10/14付 西日本スポーツ=

西日本スポーツ

最終更新:10/14(金) 9:38

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