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パトレイバーREBOOTで新たに描かれた近未来とは? 吉浦康裕監督インタビュー

SENSORS 10/14(金) 12:00配信

警察に巨大人型ロボット「レイバー」が導入された近未来の日本を描くアニメ『機動警察パトレイバー』。その新作短編である『機動警察パトレイバーREBOOT』が10月15日から『劇場上映 ゴーゴー日本アニメ(ーター)見本市』で一週間限定で劇場公開される。監督は2008年に発表した『イヴの時間』で一般家庭用のアンドロイドが実用化され普及した世界を描いた吉浦康裕。アニメーション制作は、庵野秀明が率いるスタジオカラーが担当する。今回、吉浦監督に新作で近未来をどう描いたのかについて伺った。

右脳思考”と”左脳思考”の融合「テクニカルアーティスト」の仕事

■これまでの仕事が全部パトレイバーのためにあったんじゃないかと思った

--今回の「日本アニメ(ーター)見本市」でパトレイバーの新作というのは意外だったのですが、どういった経緯で実現したものなのでしょうか?

吉浦: 「日本アニメ(ーター)見本市」では既に『ヒストリー機関』と『PP33 -POWER PLANT No.33-』という2本のアニメを制作していました。その2本の企画は、それまでの自分の作風とは違うことにチャレンジするという目的があって、それでいきなり巨大怪獣もの(『PP33』)を作ったりしたんです。その前まではいわゆる作家的な作り方をしてきて会話劇などが主だったんですけれども、ちょっとそれに限界を感じてきていて、このままだと監督としてマズイのではなかろうか?という危機感を抱いていた時にこの「日本アニメ(ーター)見本市」の企画を頂きました。ちょうど2本目を制作し終えた時に、緒方プロデューサーから「『日本アニメ(ーター)見本市』でもしかしたらパトレイバーができるかもしれないんだよね」とチラッとお聞きして、僕はその瞬間「今やるべきはコレだ!」と直感しまして、両手を挙げて「是非やらせてください、僕パトレイバー大好きなんです!」と。

そうしてこのお話をいただいた時に自分の中で「これはイケるんじゃ!?」という予感がしたんです。近未来の日常が舞台でそこにロボットが介在する世界観は、ある意味自分が今までやってきたことに近いですし、少し前に制作した『PP33』で「デカい物のバトルも演出できるかな」という自信を得ていたんですね。かつパトレイバーは会話劇でもあり、それも結構得意だったので、これまでの監督歴が全部パトレイバーのためにあるんじゃないかと。

--なるほど!

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最終更新:10/14(金) 12:00

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