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ROLLYが未来につなぐ、音楽のバトン

Lmaga.jp 10/14(金) 16:00配信

「デビューから一貫してマスターベーション」(ROLLY)

昨年活動25周年を迎えたミュージシャン・ROLLYが、自ら影響を受けたジャパニーズロックのカバーアルバムを発表。「サディスティック・ミカ・バンド」や「はっぴいえんど」などジャパニーズロック黎明期に登場した1970年代初頭のグループから選曲した前作に続き、今年8月には『燃えろいい女』や『雨あがりの夜空に』など1970年代中期~後期の楽曲から選曲した『ROLLY’S ROCK THEATER』を発売した。10月15日に「Music Club JANUS」(大阪市中央区)で行われるライブを控えたROLLYに話を聞くと、歌い出すわ、寸劇が始まるわ・・・。約2時間にも及ぶ超ロングインタビューをギュッと圧縮してお届けする。

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──昨年カバーアルバム『ROLLY'S ROCK CIRCUS』を出されて、反響はいかがでしたか?

全国の「イオンモール」の会場などをいろいろとまわりました。そうしますとね。買い物にやって来たおじいさん、おばあさん、若夫婦と子どもみたいな家族が、「サディスティック・ミカ・バンド」なんかを演奏しますと足を止めて聴いてくれ、しかも一緒に歌ってくれましてね。で、懐かしんで買ってくれるんですよ。それを買ってくれた方が、アルバムに入ってる「四人囃子」や「はっぴいえんど」を聴くきっかけになってくれたらうれしい。

──1970年代のジャパニーズロックって何が魅力なんでしょう?
各バンドごとのカラーが個性豊かでしたわ。「四人囃子」の世界観ときたら、ものすごい不気味な和風の文学ですよね。昔のアングラ映画を見てるかような歌詞の世界観。そして「外道」の独特のスピード感、パンク以前のパンクロック感、さらに「フラワー・トラヴェリン・バンド」の仏教的世界観・・・。各バンドが非常に個性的でした。

──今回の『ROLLY’S ROCK THEATER』をレコーディングするにあたって選曲の基準は?

(前作に続いて)「外道」「はっぴいえんど」「サディスティック・ミカ・バンド」「四人囃子」はやろうと。そしてビートルズで言うと『赤盤(タイトル:ザ・ビートルズ1962年~1966年)』『青盤(同:1967年~1970年)』みたいに、前回は70年代前半の質感を、今回は70年代後半ぽい感じ。ゆえに、原田真二さん、ツイスト・・・、ギタリストが佐藤ミツルさんに変わった後期の「四人囃子」などを。

──アレンジはどれも比較的原曲に近い感じですね。

わりとね。例えば、河内音頭をトランス風にやってみましたっていうやり方はしてないですね。なんでかって言うと僕が一番好きな音楽を一番好きなスタイルでやるっていうのがテーマで。『それコピーみたいやん』って言われそうですが、違うんですよ。何が違うのか自分でもわからないのですけど。

──確かに、カバーアルバムでの空気感は原曲と同じなんだけど、その良さをさらに引き出してると感じました。聴き比べてもイントロやソロなんか、ギターの入る一発目の音とかがしびれる感じがして。

あぁ、うれしいですね。しびれる感じをちょっと3割増しぐらいにしてあるでしょ、全部。全体のかっこよさを色濃くしている。それはやっぱり私がその楽曲のファンであるがゆえに、ここをよりシビレさしたろうとか、世良公則さんの歌を3倍ぐらい濃厚に歌ったろうとか。それがファン心理で、だからこそ原曲の良さを崩したくない。より一層カッコいいものにしたい。そして、現代のシステムでレコーディングしてるから、多少音質も良くなっていると思う。でもね、ぼくは良いんですよ。マスターベーションって言われても。だってマスターベーションだから(笑)。

──認めますか。

認めますねぇ。いやぁ、もう僕、デビューして一貫してそうですよ。全部。もう自信をもって私は、音楽はもう、死ぬまでそのつもりです。自分が良いと思わないものをやるつもりはないですよ。あんまり良い意味で言わないじゃない? マスターベーションになってるっていうのは。でも、あえてそれを言われても、『そうでございます』と自信をもって言うわ。なんだろう。『オレはマスターベーションなんかじゃねえよ』って言わないね。自信をもって『そうだ』と言い切れる。

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最終更新:10/14(金) 16:00

Lmaga.jp