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関東の鉄スクラップ輸出入札、地場電炉購入値と同水準の1万9264円で落札

鉄鋼新聞 10/14(金) 6:00配信

 関東地区の鉄スクラップヤード業者で構成する関東鉄源協同組合(理事長・山下雄平ヤマシタ社長)は13日、10月契約の鉄スクラップ輸出入札を行い、平均1万9264円(H2、FAS)で合計2万5千トンを落札した。前月比では778円の下落。今回の落札価格は湾岸価格を大幅に上回り、地場メーカー買値とも同水準の堅調な結果だった。やや弱基調にある関東地区の鉄スクラップ市況にとっては下支え材料となりそうだ。

 今回は応札15商社のうち1社が辞退。休会中の1社を除き13社が合計19件を応札した。応札量の合計は21万5千トンで前月比9万5千トンもの大幅な増加だった。
 21万5千トンの応札量は2013年2月契約の18万1500トンを上回り、組合設立以来の過去最高。20万トン超の応札量も今回が初となった。輸出先の遠国化に伴う船の大型化を受け、まとまった数量での札入れが増えたことが要因とみられる。
 今回の応札19件のうち5千トンは3本のみで、残り16件は1万トン以上の札入れだったもよう。
 入札の結果、1万9400円(1万5千トン)と1万9060円(1万トン)の2件を落札した。落札量の合計は2万5千トン。今回は上位5件が1万9千円以上の札だった。契約残の目安5万トンを意識して1番札のみ落札する意見もあったが、堅調な価格だったことから2番札までを落札した。
 今回落札分の2万5千トンを加えた同組合の契約残は14日時点で5万5千トン。
 関東地区の鉄スクラップ市況は国内需要の低迷を背景にジリ安となっている。13日時点でメーカー実勢購入価格(H2)は1万9千~2万円、湾岸価格(同)は1万8千円どころ。
 今回の落札価格は足元の湾岸価格や、メーカー買値に比べても底堅い結果だった。目先の市況には下支え材料ながら、地区指標とされる東京製鉄宇都宮工場は9月1日以降、特級(H2)買値を2万円で据え置いており、今回の落札結果を受けて東鉄宇都宮が買値を引き下げるかが注視されている。
 同組合による既契約分の船積みは、きのう13日までで1万5千トンを終え、次回は10月22~28日で1万トン、10月末ごろに5千トン、11月5~15日で1万5千トンが予定される。

最終更新:10/14(金) 6:00

鉄鋼新聞

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