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柳田復活の決勝打 9回一挙3点、ホークス劇的逆転

西日本スポーツ 10/14(金) 9:51配信

■ファイナル初勝利

 ミラクル劇勝だ! 追い詰められた工藤ホークスが、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)第2戦で底力を見せた。1点を追う9回に一挙3点を奪い、日本ハムに逆転勝ち。ファーストSで無安打だった柳田が、ポストシーズンでは自身初の決勝打となる勝ち越し打を放った。死球で出塁して二つの盗塁を決めた福田、同点打の本多ら一丸でつかんだファイナルS初勝利。この1勝で流れは必ず変わる!!

9回逆転劇を呼び込む重盗を決める福田

■5回には初安打

 舞台は整った。抑えのマーティンを相手に1点差を追い付いた9回、なお1死一、三塁。期待と重圧を存分に背負い、柳田が打席に入る。同点打の一走本多が初球で二盗。2ボールからの3球目、真ん中の直球の力勝負を制し、速いゴロで前進守備の二遊間を割った。試合後のインタビューで飾らない言葉を並べた。

 「試合出たくないと思いました。つらかったんですけど、先輩方からすごい声かけてもらって。前向いてやろうと思いました」

 9月1日に右手薬指を折り、図らずもリーグV逸の傍観者となった。CSで復帰も、ファーストSから快音が遠い。5回の三塁内野安打が、CS15打席目の初安打。「一本も打ってなかったですし。僕より打てる打者もいると思うんで。他の人でもいいんじゃないかと。でも使っていただいて。何とかしたいと」

 孤独はなかった。「ポン(本多)さんが追いついてくれたし、僕がアウトでも次が内川さん。少し楽な気持ちで」。無死一塁での投ゴロが進塁打になった3回、ハイタッチで迎えられた。同学年の福田が決死の盗塁で局面を打開した9回、自身CS2年ぶりの適時打で報いた。「そこまで抑えてくれた投手もいるし、点を取ってチャンスをつくってくれたみんなのおかげ。僕は大した打球も打ってない。みんなに感謝です」

 骨折後すぐ、カルシウム分を強化した牛乳を買ってきてくれた夫人。復帰を支えた筑後のファームスタッフ。多くの血がバットに通った。野太い声もそうだった。みやざきフェニックス・リーグで実戦復帰した3日夜。スマホが震え、やおら背筋を伸ばした。画面には「王会長」とあった。

 「はい! お疲れさまです」「復帰したのか」「はい、復帰しました」「痛くないのか」「大丈夫です」「俺も6日に福岡へ行くから、そこで会おう」

■PS札幌初勝利

 実は最初の着信を取り損ね、折り返すもつながらず「ヤバい」と頭を抱えた辺りが柳田らしいが、約束通り6日に1軍合流。大一番でヒーローになった。

 札幌ドームでのプレーオフとCSでは、球団通算7試合目で初勝利。工藤監督は9回の攻撃に大興奮だった。「1死取られてもみんながしっかり集中し、何とか点を取るんだ、という雰囲気になれた。何とかするんだ、という気持ちが上回った」。柳田の視界も色彩を帯びる。「足引っ張ってたんで。やっと役に立って。明日からも頑張りたい」。前例のない「0勝2敗」からの逆襲劇へ。ここが分岐点だ。

=2016/10/14付 西日本スポーツ=

西日本スポーツ

最終更新:10/14(金) 9:57

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